2017年10月記す
姉と2人海辺の倉庫で、福岡から佐世保に向かうためにクルマに荷物を積もうとしていた
それは昭和40年代のアパートによくあった屋外の倉庫
アパート一戸につき「物置」が1区画割り振られている
ドアを開けて入ると、高校の部活で使っていたボックス(部室)程度の広さがある
軽トラックの荷台に荷物を積み込み、汗をぬぐって空をみあげた時だ
バキバキッ
乾いた音がしたかと思うと赤い閃光一閃
それと共に
海の向こうの埋め立て地
そこには高いタワーがある
恐らく、福岡タワーの向こう側になにかが落下
乾いた炸裂音に一瞬遅れて、ゆるやかな爆発音が聞こえた
乾いた炸裂音に一瞬遅れて、ゆるやかな爆発音が聞こえた
それは、戦時中の記録映画で見たことがあったものとは違い、呆気ないほどシンプルな暴虐だったが、それが何者かによる悪意の攻撃であることは容易に察することができた
そんなことがあるかも知れない
想像だけはしていたが、実際にこんな現実は見たくなかった
もしも、これがこれまでに見たことがない「現代の核」だったら、ここに居る僕らも危ない
急いでこの場を離れなければ
だが、焦りが募るだけで倉庫の鍵が閉まらない
倉庫の荷物なんか、放っておけばいいのに
それが夢であることは、薄々感じていた
目覚めると平和な町
なにも変わらない
2017年10月記す
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