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2017年11月28日 (火)

GPSで実際に測った下関海響マラソンの高低図

さぁ海とお別れ、ここからしばらくは内陸を走る。
長府までとは言わず、何なら小月まで行ったっていい
特に見栄えのしない退屈な国道ではあるが、そうすれば、後半のアップダウンが減らせるのに・・

途端に目の前に人がいなくなった・・
前方にいた人たちが視界から消えた
目が点になる
だからといって、空飛ぶ円盤が来て、ランナーをごっそりアブダクションしたのではない。
視界を45度右へ回すと、ランナーたちが折り返していた。

え゛もういいの?

折り返しというのは、あらゆるランナーにとって節目であり、それは早くやってきて欲しいもの。
大抵のマラソンコースにはいくつかの折り返しがある。
日本一折り返しが多いのは茨城県の「古河はなももマラソン」だと思う
いくつかの折り返しを経て、ゴールに近づいていく。
だから、折り返しを迎えて嬉しくないランナーはいない。

しかし、この折り返し点は折りたたみのコースマップで見たイメージよりはるかに手前にあった。
コースマップが間違っているのではないだろうか・・

さぁ、ここからは下り
沿道の応援が多い
確かに関門橋に向けて下っている
自然に足が前に出る
20km過ぎからやってくるタフなコースに備えて、貯金でもしちゃおうかな

曲がり角を曲がって、そこにたくさんの観衆がいると、つい調子に乗ってしまうことをランナーの「曲がり角病」と呼んでいる。
この症例にはきっと、多くの患者がいるのではないか。

だが、体が楽だと感じている時間は長く続かない
今度は前方が登っているように見えてきた
目の錯覚で道が登っているように見えることを「縦断勾配錯視」という。

 

福岡県岡垣町の「幽霊坂」に行くと、誰もがクルマを停めて缶缶を転がしている。
目の前は上りのはずなのに、缶缶が登っていくのである。

缶缶でも持ってくればよかったかな
とは思わなかったが、きっとこれは錯覚だと思うことにする
だが、実際のところ、やはり上りなのだろう

主催者がウェブサイトに公開している高低図は42.195kmを10cm程度に縮めているため、実際の上り下りはかなりデフォルメされている。

下図は「ForeAthlete 735XTJ」で取得したデータ
実際、コースの高低図は挙動不審な人が嘘発見器にかけられたような、小刻みな山の繰り返しなのである。

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