いとこからもたらされたレース序盤の貴重な情報
駅から徒歩10分とはいえ、50Lの荷物を抱えて歩くのは重労働だ。
この旅用にあつらえた50Lのダッフルバッグは、読みどおり「旅マラソン」の荷物+お土産を収納するのにぴったり。
30Lでは別にパックを背負う必要があるし、75Lでは重すぎる。
サユリおばちゃんの家では、いとこのカズヤさんが迎えてくれた。
子どもの頃から「仮面ライダーショー」に連れてってもらったり、何かと面倒をみてもらったカズ兄ちゃんだ。
当時、下関水族館のとなりにあった下関マリンランドで行われた「仮面ライダーショー」に連れてってもらった。
その際、楽屋代わり?のうどん屋でキノコモルグがおばちゃんと談笑していたのが懐かしい。
デジカメもインスタもない時代だが、その映像が僕のまぶたに焼き付いている。
(2010年7月記事)
明日、サユリおばちゃんの一家は全員総出で、エイドのボランティアに出るという。
横断幕をつくって応援してくれるかと思っていた僕は拍子抜けだったが、走りながら気を遣わなくて済むのは助かる。
主催者から送られて来た折りたたみのコースガイドを開き、エイドの位置を確認。
このコースガイドは表面が「メイン会場案内」裏面が「コース図」必要最小限の上方がとても見やすく描画されていて秀逸だ。
この「コース図」に「上り区間」をマーカーで塗った。
20km過ぎから36kmの間に4度訪れる、長い上り
ここでいかに凌ぎ、足を残すかがこのレースの最重要課題。
僕はこの4カ所を「第1休憩~第4休憩」と名付けた。
上り坂では大腿四頭筋が休めるからだ。
といっても、ただの強がりだが・・
20km過ぎからのアップダウンが鍵やね
そういうと、カズ兄ちゃんから意外な言葉が帰って来た
「長府に向けてはずっと上りじゃけぇな。あっからこっちは下りじゃ。いつも豊浦高校の学生がそこを走りよるっちゃ」
長府というのは、7.7km折り返しのさらに先にある町。
カズ兄ちゃんは、唐戸あたりから長府までは上っているという。
これは下関海響マラソンの主催者がホームページに掲載している高低図ではわからない。
この道を数百回通っている僕でも知らなかった。
それはいつもクルマに乗っていたからだ。
これは翌日のレースプランについて、とても貴重な情報だった。
カイロプラクティックに行っていたカズ兄ちゃんの奥さんが帰って来た。
「先生にマラソン前日の食事はどんなものがいいですか?って尋ねたら、それは和食に尽きるっていうことなので、とんかつにしようかと思っていたけど、今日は和食にしました」
いや、とんかつでもよかったんですけど
と言いそうになってやめた。
和食は、東京ではとても食べられないような美味しい魚だった。
「先生が足を冷やさないようにした方がいいって言ってましたよ」
その晩は、いつも履いて寝るUA「TB12リカバリースリープウェアヘンリー」を2枚重ね履きした。確かに足が暖かい。これも貴重な情報だった。
レース前に、誰かが、レースを気遣ってくれるという経験は、それが当たり前の人にしてみれば普通のことだが、それを知らない人にとってみれば、とても新鮮なことだ。
カズ兄ちゃんからビールを勧められたが、それは明日いただきますと辞する
「じゃ明日打ち上げしような。何が食べたい?」
さっき、とんかつって聞こえたんですけど・・
こうして、打ち上げはビールととんかつに決定
途端に明日が楽しみになった。
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