大会Tシャツ着用率が高い下関海響マラソン
Dブロックに徐々にランナーが集まり始める。
とても合理的な導線が敷かれていて、安心感がある。
これまでに参加した大会のなかでも、トップクラスと言えるだろう。
参加賞のTシャツを着ているランナーがとても多い。
2010年の長野マラソンも多かったが、今日の「参加Tシャツ率」は経験上、過去最高である。
参加賞のTシャツは協賛スポーツメーカーMIZUNOが手がけている。
東京マラソンのasics
長野マラソンのMIZUNO
湘南国際のNB
ナゴヤウィメンズのNIKE
スポーツメーカーが付いているということは、それが人気大会であることを裏付けている。
僕はいつも通り、マラソンレースではDECO20のユニフォーム。
だが、このTシャツが届いた翌日、駒沢の練習に着ていった。
もしかしたら、このTシャツを着た仲間がいるかも知れないと思ったのだ。
1人淡々と距離をこなし、終盤にさしかかった頃、後ろから声を掛けられた。
練習で誰かから接触されるのは初めてだ
「僕も行きます」
自転車で追い抜いた青年は振り返り、自らの背中を指さしている。
お揃いのTシャツだった
あぁ、下関行くんですね?
お互い頑張りましょう
短く声を掛け合うと、彼は前を見て走り去った。
同じTシャツを見ると、そのレースを共に戦ったことがわかる。
それは仲間を見つける目印になる。
この大会では、多くのランナーが同じ目印をつけて臨む。
それを連帯感と呼べばいいだろうか。
スタートの時間が迫ってくる。
直前に摂るスポーツジェル2つを喉に流し込み、ゴミは持参したレジ袋に入れる。
(直前袋と名付けている)
開会セレモニーの音声が聞こえる。
空は晴れている
EDIONの看板の向こうに高い塔が見える
あれは、子どもの頃にはなかった
1996年7月にできた「海峡ゆめタワー」だ。
その年の8月、僕にとって「生涯最良の日」といえる出来事があった。
その出来事をプレゼントしてくれた友達は下関出身で、その翌週に里帰りした際「何やら見たことのないタワーができているから、ちょっくら覗いてみます」とメールをくれた。
でも、感想メールは来なかったと思う。
全国にあるランドマークタワーは地上波デジタル放送などの電波塔の役割を担っているものが多いが、下関のタワーにはその役割はない。
関門海峡のランドマーク、観光専用タワーである。
ランナーに届く郵送物に入場割引券が同封されていたが、ここに上るのはまだ先のことになりそうだ。
8:30
レーススタート
ウォークマンから流れているのは「HEY JUDE」
いつも、この曲から始める。
このあと、スタートラインまでのロスタイムは10分弱を読んでおいた。
集団がゆっくり歩き始める
コースがすぐに左折するので、少しでもロスを減らそうと左端に陣取っている。
今年2月の東京マラソンでは「1kmの誤差」に泣いた。
マラソンでは42.195km以内で完走することはあり得ない。
主催者がコースの最短距離を計測しているからだ。
従って、カーブを曲がる度に余分に走る誤差が積算されていく。
それが、東京マラソンでは1kmに及んだ。
42.195kmに対して、1km余分に走っていることをペース計算に入れていなかったのである。
今日はできるだけ、最短距離を走りたい。
コース取りについては、いくつかのチェックポイントをもって臨んでいる。
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