強すぎる「ヴェイパーフライ 4%」 1-2-3-4 フィニッシュ
平和台への200mの上り
もう足を残す必要はない。
しっかり、前へ進めている。
3番手で平和台競技場へ
川内優輝はこの瞬間が一番好きだと言う。
それは川内優輝ならずとも、ランナーならば誰だって同じはず。
かつてここで、瀬古利彦がラストの直線でイカンガーを猛スピードでかわすのを目の当たりにした。
それからずっと、この競技場に帰ってくるのが夢だった。
マラソンを始めて以来、平和台にゴールする市民マラソンが始まることを期待していた。
だが「福岡マラソン」が違う形で始まってしまい、それは遠い夢となった。
でもいつか、ここで走りたい。
博多を愛する多くのランナーが、そう思っていると推察する。
ソンドレノールスタッッド・モーエンがゴール 2:05:48
自己ベスト(2:10:07)を大幅更新
彼は独自の修行を積んでここまで来た。
大迫傑と同い年の26歳。東京五輪までには抜き返して欲しい。
キプロティクがゴール 2:07:10
彼の足下をみると、その靴もヴェイパーフライ4%(1st)のように見える。
大迫傑が最後の力を振り絞る
どうかトラック内側の縁石につまづかないで欲しい
(意外と高さがあって、あまり寄り過ぎると危ない)
2:07:19でゴール
日本人歴代4位 佐藤敦之の2:07:13に次いで歴代5位。
膝に手を置き、2,3度頭をひねった。
険しい表情
不満なのだ。
大迫傑インタビュー
「もっとトップ争いができればよかった」
MGC出場権獲得については
「自分の走りをすればそれは着いてくると思っていたので、予定通りです」
トーンを抑えた謙虚な受け答えに垣間見える自信。
中学生はえーを言わないのは好感が持てる。
今回初めて、大迫傑のマラソンレースを見た。
そこには、自分のように「ファンラン」と言われてもおかしくないような市民ランナーにも、いくつかの気づきがあった。
これまでナイキ・オレゴン・プロジェクトには、ハイテクで近寄りがたいイメージがあったが、とても基本に忠実という側面があるように感じた。
ランナーとして成すべきことは「エリート」も「市民」も変わらないのだ。
さて最後に、注目していた「ヴェイパーフライ 4%」の戦績をまとめよう。
1位 モーエン ヴェイパーフライ4%(1st)
2位 キプロティク ヴェイパーフライ4%(1st)
3位 大迫傑 ヴェイパーフライ4%(2nd)
4位 カロキ ヴェイパーフライ4%(2nd)
外観での判断なので確証はないが、1-2-3-4フィニッシュということになる。
驚異的な結果だ。
あまりに強すぎて、他メーカーから反感を買いはしないか心配になる。
マラソンのルールには、靴について制約がない。
「ソールに入れていいカーボンは、ソール面積の50%まで」といったくだらないルールができないことを祈る。
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