ヴェイパーフライ 4%の下り「リアフット走法」
「彦島道路」に入るとすぐ、1kmにわたる彦島トンネル
これまでに走ったレースにもトンネルはあったが、それは立体交差程度の短いもの。これだけしっかりとしたトンネルは国内では例がないと思う。
GPSを捕捉できないため距離が狂うという話しを聞いたことがあったが「ガーミン735XTJ」では特にそれは気にならなかった。
メーカーによって距離補正能力に差があるのだろう。
トンネル内も概ね上りだが、なだらかなものでほぼ通常ペースで走ることができる。
日に当たらなくて済むのが助かる。
ごみ収集車が臭いという鼻のきく人には「排気ガスの残り香が不快」という人がいるのかも知れないが、ふつうの鼻を持つ僕はまったく気にならなかった。
トンネルを抜けるとそこは雪国だった
(川端康成「雪国」)
いつもトンネルを抜ける時にこの一説を思い出す
今日は「中間点」だった
右手に巻いたスプリットブレスレットで「中間点」の目標タイムと比較する
借金は2分
つまり目標タイムをクリアするペースに対して2分遅れ
これから数回の上りが待っている状況で、あまりいい数値ではない
だが、まだどうなるかわからない
終盤の下りで「爆発」があれば・・
期待をつないでレースを前へ進める
彦島大橋の上りがつづいている
20km~22.3km(橋の頂上)
事前に名付けた「第1休憩」
上り坂では大腿四頭筋が休める
第1から第4までの「休憩」区間はスプリットブレスレットに入れたきた。
この4つをクリアすれば、終盤は下り。市街地のウィニングランが待っている。
ほぼ快晴、左手に見える響灘
景色がいいと気持ちいい
今日がドライブやツーリングに来ているのならば、日頃の行いを祝福できるだろうが、今はそんな気になれない。
22.3km
橋の頂上からは上ってきた分、一気に下り
ここは遠慮なく「いただいて」いかねば目標タイムが見えてこない
下りの衝撃に耐えるよう「坂下りダッシュ」を計画していたが、レース直近、東京は雨がつづき、予定の本数をこなせなかった。
一抹の不安はあるが、ここは「足に来る」とか言っていられない。
上りでのんびりした分、一気に加速する
すると、そこで僥倖が訪れた
かかと着地すると、ほとんど足に衝撃があがってこない。
そう、ヴェイパーフライ 4%*は、リアフットが「厚底」なのだ。
この特性を活かさない手はない
いつもはやったことがない「かかと着地走法」で、衝撃を靴に任せてダッシュする。
恐らく大迫傑は、こんなことはやらないだろう。
*このレースの一ヶ月後「福岡国際マラソン」ではこの靴を履いたランナーが1位から4位までを独占した
練習では使用距離が限られるヴェイパーフライ 4%
走り過ぎると、カーボンプレートの能力が失われてしまうという。
練習での使用は50kmに留めたため、坂ダッシュには一度も使わなかったので、こういう効能があるとは気づかなかった。
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