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2017年12月25日 (月)

下関海響マラソンが人気な理由

下関海響マラソンが人気な理由
それは「辛い時 励まされると、琴線に触れるから」


仕事が順風満帆の時に同僚から「がんばって!」と言われる
はっ?
言われなくてもやってるし
なに上から目線で言っちゃってんの?

仕事で苦境に立った時「がんばって!」と言われる
ありがとうございます
あぁ見てくれている人はいるんだなと心落ち着く
いつの頃からか、人はそれを「勇気をもらう」という


下関海響マラソンのコースが「つくばマラソン」のような高速コースならば、今下関に集うランナーが感じている、この大会への共感は違ったものになるだろう。

これでもかと高低差を浴びせてくるコース
その度に狼狽し悲鳴をあげる幼気なランナー


そこに居合わせる下関の人たち
暖かい言葉をかける
でも、その言葉は全国津々浦々で行われているマラソン大会と特段変わるわけではない
「がんばって!」はマラソンの沿道に於いて日本共通語だ

そうして、ランナーの心に喜びの雪が積もる
それは終盤4度に渡って訪れる「休憩所」でかさを増し、35.8kmの彦島大橋の頂点では屋根の高さを超えて、雪下ろしが必要なくらいになっている。

マラソンを始めて12年
いくつもの大会を走ってきたが、心に焼き付いた情景がある大会は少ない

2011年に「全国健勝マラソン日本海大会」(石川県)を走った時、コースはここよりも遙かにタフだった。
だが、そのタフな沿道には誰1人応援がいなかった。
1人で上り坂をにらみつけた映像ならば思い出せる
あそこで、近所の中学生 タナカ少年が「がんばってください!」と田舎者らしい礼儀正しい声援を送ってくれていたら、きっと忘れられない情景になっただろう。


35.8km
彦島大橋頂上
2.8kmに及んだこのコース最長の上りが終わった
空は晴れて、海は凪いでいる
まるで、ここで息を切らし足を棒にしていることが幻であるかのように


仕上げのタイム予想に入っている
自分で暗算しなければいけないのが辛いところだ
(そして、だいたい間違っている)
ただ、8ヶ月前、東京マラソンでの失敗は肝に銘じている。

あの時はGPSと実距離の「誤差」を計算に入れず、結局50秒ほど目標タイムを逃してしまった。
「誤差」には2通りあり、1つはGPSの誤差、もう1つは自分が余計に走った誤差。
マラソンの距離42.195kmは、事前に自転車でコースの最短距離を走行して計測する。
実際にその「最短」をトレースすることは不可能で、どのランナーも大なり小なり余計に走っている。

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