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2017年12月20日 (水)

「大人の迷子たち」の岩崎俊一さん三周忌

あなたは、何人の命日を記憶していますか?

12月20日は、2014年に亡くなったコピーライター岩崎俊一さんの祥月命日。
去年は「三回忌」今年は「三周忌」
一年経ったのになぜ両方「三」なのか?
その理由は「仏教では奇数表記が一般的」ということのようです。
先日、住職に「仏教ではなぜ奇数表記なのですか?」と尋ねたところ「え?そうなの?意識したことなかった」と言われて目が点になりました。
それが仏教の習わしではない俗説だとしても「意識したことがない」わけがない。
きっと「俗説には与しないよ」という住職一流のおとぼけなのだろうなと解したのでした。
没後二年後は「二周忌」と言わず「二回忌」
没後三年後は「三周忌」
今年は三周忌です。
僕が明確に覚えている命日は両親だけです。
ではなぜ岩崎俊一さんの命日を覚えているかというと、エクセルで作っている「ABC」ブックの12月20日の欄に書いてあるからです。
このブックには知人の誕生日、いろいろな記念日などが書かれています。
若い頃は、誕生日となるとお祝いの電話をしていました。
当時まだメールがなかったので、電話だったのですが、概ね好意的な反応だったと記憶しています。
しかし、近年はSNSに誕生日表示機能があり、そういうこと自体がありきたりになりました。


「ABC」ブックを見るとこれまでの人生でいかに多くの人と袖触れ合ってきたかに驚きます。
もう少しご縁を大切にすればよかったな
あの頃は、そんなことを考えもしなかったな
と思うことが大半です。
僕自身が人生の後半にさしかかっており、きっとこれからは命日の記述が増えるのでしょう。
岩崎俊一さん唯一の著書
亡くなる二ヶ月前に出版された「大人の迷子たち」
(東急沿線情報誌SALUS連載)
その第十一話「人は20歳に戻りたいか。」はこう結ばれています。

(引用ここから)
20代がつらい世の中は、ある意味健全なのかも知れない。問題があるとしたら、50代や60代がつらい世の中なのではないか。
(引用ここまで)

岩崎さんは"人生のなかで一番つらいのは20代では"と言っています。
人によってそれは10代だったり、30代だったりするでしょうが、確かに振り返る苦労があり、今「苦労」を手にしていない年代にさしかかっているならば、幸せということになりますね。

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