会話ロボット市場 普及前夜
第3位
AIスピーカー発売
「会話ロボット」市場が普及前夜に入っている。
話し相手が欲しい
誰かと一緒に居るならば要らないが、1人で居る時に話し相手が欲しい。
いや、そんなもの要らないと長年思って過ごしている人でも、ふと誰かと話したいと思う時はある。
誰かの声が聞きたい
スマホの電話帳を見る
でも、日頃から親密な人間関係を作っていない人に突然電話をかけても、話しが弾まないことは容易に想像できる。
気味悪がられるだけだ。
誰かが僕を気に掛けてくれていないか
メールを開いてみる。
一斉にメールがダウンロードされて、タイトルリストが太い文字で埋まる
どれも、これまで買い物をしたことがある業者、キャリア、懸賞が当たるかも知れないと登録したメルマガ
どれも生身の「人間」からではなく「機械」が送って来たものばかり
返って寂しさが募る
そうだ「機械」が「人間」の代わりを務めてくれれば・・
そんな夢をのせて「ドラえもんロボット」プロジェクトがスタートしたのは2001年。
当時「2010年までの製品化を目指す」としていた。
設定目標から7年を過ぎているが、未だに音沙汰がない。
2018年にAIBOを再発売すると言った途端、一進一退だったSONYの株価は呪縛を解き放たれたかのように上昇カーブをチャートに刻んだ。
「死なないペット」として、犬好きに一定の市場を形成するだろう。
だが「喋らない」「犬の形をしている」時点で「話し相手」市場とは別ものだ。
2015年にソフトバンクが発売したヒューマノイド「ペッパー」は価格もさることながら、そのでかさから言って企業・店舗向け。
将来的な家庭需要に向けて「脳」を磨いている。
2017年4月に発売された「タピア」は会話に特化したコミュニケーションロボット
■サービス提供:株式会社G.I.N
■単品購入11万円
「フレッツ光」のセット「タピア光」は月額6,980円
フレッツ光がおよそ4,000円として、ロボットの使用料が毎月3,000円。
3年以上使うならば、購入した方が良いということになる。
目の表情はあるものの、カラダ自体は動かない。
「コミュニケーションロボット」を名乗るが、機能は「AIスピーカー」程度。
「変なホテル」の客室に導入されているように、法人市場に活路を見いだすしかなさそうだ。
つづく
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