手袋を捨てた選手が勝ったのを見たことがない
31.6km香椎の折り返し
大迫傑は4番手。カロキがout-in-outでパイロンをかわしたのに対して、in-in-inで通過。
これまでパイロン通過の基本はout-in-outだと思っていたが、オレゴンの皆さんは「in-in-in説」なのだろうか。
それとも、大迫傑にとって、この日数少ないミスの1つだったのか。
その一瞬、明らかにリズムを失った。
ちょっと一息入れたと言えなくもないが・・
→マラソンのコース取り
これまでパイロン通過の基本はout-in-outだと思っていたが、オレゴンの皆さんは「in-in-in説」なのだろうか。
それとも、大迫傑にとって、この日数少ないミスの1つだったのか。
その一瞬、明らかにリズムを失った。
ちょっと一息入れたと言えなくもないが・・
→マラソンのコース取り
第6エイドでボトルを取ると、例によって少しずつ飲みながら3番手に上がる。
ビダン・カロキが手袋を捨てる。
これまで、途中で手袋を外した選手が勝ったのを見たことがない。
(サングラスを捨てて勝ったのは一度見たが)
(サングラスを捨てて勝ったのは一度見たが)
調子が悪いから手袋を外すのか、手袋を外すから調子が落ちるのか。
いずれにせよ、手袋を外すことで体温が急激に下がる。
手袋は外さないに越したことはない。
途中で外すくらいならば、最初から付けない方がよい。
大迫傑はスタートから手袋を付けていない。
大迫傑はスタートから手袋を付けていない。
トップの2人から大迫傑が離され始める。
モーエンが初めてトップに立つ。
モーエンの足下も、どうやら「NIKE ZOOM VAPORFLY 4%」(1stカラー)だ。
大迫傑+ヴェイパーフライ 4%の走りは躍動感満点。
ジャンピングシューズを履いているかのよう。
まだまだ、前を追える。
ネガティブ・スプリットの体力を残しているように見える。
コース最後の高低差「名島橋」を過ぎて、先頭とは14秒差。
35km
大迫傑のゴール予測タイム 2:06:38
前2人には離されたが、ペースは上がっている。
36km
第7エイド
モーエン(ノルウェー)がスパート。カロキとの差を広げる。
大迫傑の小さくて白いボトルは、テーブルの最も手前の取りやすい位置に置かれていた。
エイドのボランティアが、彼を応援する気配りが嬉しい。
37.3km
キプロティクが抜いていき、大迫傑は4番手に下がる。
すぐに大迫傑は後ろに着く。これは僥倖だ。
「1人旅」はタイムが落ちる。
好タイムを目指すならば、マラソン終盤にはデッドヒートが欠かせない。
明らかに大迫傑の走りに活気が戻った。
38.9km
キプロティク、大迫傑の連合チームが一気にビダン・カロキをパス。
大迫傑 3番手に上がる。
圧倒的なスピード差に、カロキは着くことができない。
39km
キプロティクがペースアップ
コースが右に曲がる。道なりに走るキプロティクに対して、大迫傑は最短距離を走るため、コースを変えた。
クレバーな走り、できることは全部やる、基本に忠実な走り。
それが、できるのは、脳がクリアな状態を保っている証左である。
40km
大迫傑のゴール予測タイム 2:06:57
キプロティクと4秒差
思うにマラソンというのは、あっという間の出来事だ。
出走回数を追うごとに、そう感じるようになる。
大迫傑はまだこれが2度めのマラソン。
これから、経験を積むごとに、さらに彼の走りは進化するだろう。
大迫傑の頭が揺れている
苦しいのだろうかと思ったら、どうやら、沿道の応援に応えているようだ。
苦しいのだろうかと思ったら、どうやら、沿道の応援に応えているようだ。
大迫傑は日本では初めてのレース。
「おーさこぉがんばれ~」
沿道の声援を独り占めする初めての日だ。
日本の実業団のエリートランナーが、沿道の声援に応えることはほとんどない。
感謝の気持ちをもって走る彼に、ランナーの原点を見る。
つづく
つづく
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