一度履くと、もう他の靴には戻れない ルナエピックLOWフライニット2
「デザイン優先、機能は二の次」で靴を選んでいた僕が、靴選びの観点を変えたのは、2005年に登場した「ナイキフリー」だった。
翌年3月、ナイキは「ナイキフリー」をランナーに試してもらうため、荒川市民マラソンのランナーを対象に、無料貸出モニターを実施した。
レース前日の受付ブースで靴を借りて持ち帰り、一ヶ月、自由に履く。
(フリーだから)
そして、執筆したレポートを添えて、指定の場所へ靴を返しに行く。
きっと、レポートだけ受け取って、靴は「どうぞ、そのままお使いください」と言われるに違いないと独りごちていたが、本当に靴を回収されてしまったので、その場で新品を購入した。
もう、戻れなくなっていたのだ。
ナイキフリーはそれまでに一度も経験したことがない「一度履くと、もう他の靴には戻れない」という革新の履き心地だった。
この靴で歩き、座り仕事をしていると「あぁ楽だなぁ」と幸せな実感が湧き起こる。
それが一日に何度もだ。
1日を終えて、靴を脱いだ時、足には何もストレスが残っていない。
気に入ると、そればかり履いている。
いわゆる、ヘビーローテーション
一足がくたびれると、次のモデルと次々に買い足していき、トータルのナイキフリーは5足を超えた。
ところが、ここ数年ナイキフリーの買い換えをしていない。
それは「ベロ一体型」で、履く度に靴紐を締め直さなくて済むナイキフリーに出会ったからだ。
NIKEが2012年に発売して、現在主力商品となっている「ナイキフライニット」は、アッパーが足の甲に吸い付くような構造になっている。
密着しているということは、足首も同じ。
すると、履き心地は申し分ないのだが、脱ぎ履きで両手が必要である。
靴コレクターの道に足を踏み入れて以来「靴というのは、毎回靴紐を締め直すものだ」と自分に言い聞かせてきた。
しかし、片手で手軽に脱ぎ履きできて、靴紐を結び直す必要がない靴も「一度履くと、もう他の靴には戻れない」
NIKEのラインアップは「フライニット」に主軸が移り、伝統的な「ナイキフリー」に魅力的なニューモデルが出なくなって久しい。
ここ数年、それでも、なにげにNIKEの公式サイトをのぞく。
「ベロ一体型」で「デザインがいい」を両立した靴は出ていないかな?
すると去年、NIKEストア原宿でそんな靴に出会った。
マリちゃんが「自分も履いている」と勧めてくれた「ルナエピックLOWフライニット2」だ。
「ルナ」クッショニングの斬新さもさることながら、ベロ一体、脱ぎ履きの容易さに惚れた。
しかも、会社で履ける「オールブラック」ということで即ゲット。
以来、週5日勤務中、月水金の週三回登板というローテーションを任せる不動のエース靴に成長した。
つづく
つづく
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