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2018年1月30日 (火)

下関海響マラソンオリジナルのマスキングテープは売り切れ

なんとか、ふく鍋を残さずたいらげた。
あとは歩いて家まで帰るだけだ。
これまでに出た全てのマラソンは「交通機関で帰る」ものだったが、歩いて帰れるというのは、なんとも気楽なものだ。

まだ陽は高く、急ぐこともない
海峡ゆめ広場を散策することにする。

イベント会場には、制限時間までのカウントダウンを叫ぶDJの声が響いている。
並べられたテーブルでは、ランナーとその家族がふく鍋や、家から持ってきた食料を囲んでいる。
記念撮影ブースには長蛇の列ができている。
晴れているマラソンは、これがいい。

ランナーは少々雨が降っても仕方ないと思っているが、主催者、イベント出展者、応援に来た人達は、雨が降ったらがっかりぽん。
こんな日だけは、地球温暖化に目くじらを立てるのも一休み。
暖冬歓迎である。


確か、下関海響マラソンオリジナルのマスキングテープがあると聞いていた。
売り場を探し当てると既に完売。
そこで、下関の魅力を絵柄にしたマスキングテープが売られていたので、そちらを買う。
それでもうやることはなくなってしまった。
少し名残惜しいが、長居したからといって、楽しいことが待っているわけでもない。

フィニッシャーズタオルをしっかりと首に巻き付け、ナンバーカードが隠れるようにして歩き出した。

家の鍵を持っているわけではないので、一応、親戚に電話を入れておく。
ランナー向けの美味しい夕飯をつくってくれたカズ兄ちゃんの奥さんが出た。
もう皆、帰宅しているという
今から帰ります。10分くらい・・いや、ちょっと足も痛いのでまぁそれくらいで
「ごゆっくり、待ってます」
互いに電話を切った。


市民会館のそばには大型バスが並んでいる。
マラソンを走るツアーでもあるのだろうか。
バスのそばを通り抜けようという時
「おつかれさま!」
外国人ランナーから声を掛けられた。

今朝、僕の寒い!という独り言に反応されたのもここだった。
ナンバーカードを付けて、手ぶらで歩いている人というのは、どこか無防備で、人の警戒を解くのかも知れない。


「おぉ、おつかれさん」
帰宅すると、カズ兄ちゃんが仕事場でパソコンに向かっているところだった。
しばし、戦績報告で話し込もうと思ったが
「つかれたやろ?風呂はいれや。なにシャワーでええんか?じゃ、浴びといで」
と勧められる。

給水所では、ちょっとゆっくり走って端から端まで探したんですけど、見つからなかったです
というと、皆も「おかしいねぇ、まだ来んね~」と言っていたらしい。
恐らく、僕の通過時間が、皆さんの休憩にはまってしまったのだろう。

使わせてもらっている客間に戻り、1つ1つ「マラソン装備」を解いていく。
マグフローゲーターを外し、レース中激痛が続いていた右くるぶしのソックスを下ろした時、衝撃が走った。
痛かったその場所には、ピップエレキバンが食い込んでいたのだ。
エレキバンが外れないよう上から貼ったセラポアテープを剥がすと、くっきりと丸く陥没していた。
そのクレーターを指で押さえると、確かに痛い。

エレキバンは固い所に貼ってはいけない
そんなこと誰も教えてくれない。
また1つ「マラソンの知恵」が増えた
だが、代償はあまりに大きかった。


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