佐野元春 日本青年館 でよみがえる思い出
外苑前の駅で元春仲間と待ち合わせて、向かうのは日本青年館。
いつもはヤクルト戦を観戦に来る神宮球場の向かいにあるが、一度も足を踏み入れたことがない。
「日本青年館」「元春」というキーワードに何か切ない記憶があったので検索して見ると、それは1986年のマンスリーライブ会場だった。
「Welcome to the Heartland tour」以来、元春は全国ツアーで比較的大きな箱を回っていた。
もちろん、それでも入りきれないほど、大きな需要があったからだ。
そんな折り、比較的小さい箱で6ヶ月に1度行われた、アルバム発売とリンクしないライブ。
それが「東京マンスリー」
当時、名古屋に住んでいた僕は「東京でしかやらない」ことに唖然とした。
「大物外タレ」には東京のみということもあったが、元春でそういうことが起きるとは想像できなかったのだ。
いくら好きな元春と言えども、音楽を聴くために遠隔地まで遠征するものではない。
僕はそう考えていたし、それは一度の例外を除いて今も変わっていない。
「Welcome to the Heartland tour」からツアー皆勤してきた僕にとって、初めて見ることができないライブが「マンスリー」だった。
それ以来「佐野元春のすべてのライブに行く」という方針に「自分が住んでいる町に来た」を書き加えた。
元春が「日本青年館ホール」に回帰するのは、僕が東京に来てからは初めてのこと。
その会場は2015年より一旦解体され、2017年8月に再オープンしている。
地上に出てすぐに横断歩道を渡り、日本青年館側へ。
道路の向こうにフィッシュ&チップスと書かれたBritish barが見える。
魚フライで呑むビール、美味しそうだな・・
神宮球場に向かう時は人混みをかき分けて進むことに集中しているので、こんな店があるのに気づかなかった。
18:00
日本青年館ホール到着
既に入場待ちする人たちが階段の前に列を作っている。
数人がスポーツ施設でもないのに「スタジアムカフェ」で食事を摂っている。
しばらく、そんな人々を眺めていた。
そして、元春のライブ会場に足を踏み入れる度に抱く感想を述べ合うのがお約束。
「年齢層、高いね」
「ひとのことは言えないんだけどね・・」
間もなく列が進み始めたので、最後尾につく。
「チケットの半券を折ってお持ちください」
なるほど、初めて言われたけど、その方がお互いにいいよね
スマホ時代においては、カメラや録音機のチェックは有名無実となっていて、手荷物検査はない。
今回の座席は二階席
ファンクラブ枠でとったチケットで二階席というのは初めてだ。
前回、元春を二階席で見たというのは1980年代後半まで遡る。
私の記憶が確かならば、福岡市民会館だ。
元春のライブでは初めて、会場内の至るところにモニターが設置されて、いろいろな映像が投影された。
その中には、プロ野球の生中継(地上波アナログ放送)も含まれていて「四番 原辰徳」が打席に入って内野ゴロを打つシーンにがっかりした記憶がある。
仲間がグッズ売り場に並ぶ。
彼はいつもツアー・パンフレットを買う。
ツアーオリジナルグッズはTシャツ、キーホルダー、クリアファイル、ノート。
いよいよ、二階席へ
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