ダイソー様 切れているメモを販売してください!
母校の先輩である作家、村上龍が以前「家じゅうのあちこちにメモを置いている」と言っていた。
アイデアというのは「ぼーっ」としている時に沸きやすいもので、それは、入浴中かも知れないし、テレビを見ている時かも知れないし、便器に座っている時かも知れない。
作家にとって、アイデアは命であり、降りて来たものは飯の種。
それを書き残しておかねば、おまんまの食い上げである・・
といった主旨だったと記憶している。
同じ村上でも村上春樹のほうは「メモをとらない」とインタビューで応えている。
紀行文を書く作業が控えている旅行中の出来事といったものはメモをとるが、小説のプロット、メタファーなどが思い浮かんでも、いちいち断片的なメモを取らないのだという。
記憶というものは脳には残っている。
ただ、それが想起される方法には「検索するか」「ネットワークで自動的にたどり着くか」の二通りがある。
「どうでもいいこと」はメモを取ることにしている。
たとえば、
「図書館」
「R-1」
といった用事や買い物のキーワードだ。
なぜ書くかというと、まず「見事に忘れる」ということがある。
コンビニへ出かけたのに、帰って来たらお目当ての「R-1」を買い忘れているといったことは数え切れない。
だが、真の目的は違う。
メモを取るのは「忘れるため」だ。
メモを取るのは「忘れるため」だ。
・取るに足らぬ情報
・暗記しておく必要がない一時的な情報
こうったものは我が脳にお出ましいただくのも、もったいない。
忘れるから書くのではなく、忘れるために書くのである。
忘れるから書くのではなく、忘れるために書くのである。
従って、ライティングデスク、仕事場の2カ所にはメモ用紙を置いている。
メモ用紙は「ダイソー」のメモを使っている。
型番:D-98
価格:108円
天のりで綴じられている
およそ270枚
以前は、コピー用紙の裏紙を使っていたが、定規で細かく切る手間が馬鹿にならない。
この商品ならば、剥がす手間だけだ。
メモというのは書きたい時、できるだけ早くペンを握って書き付けたい。
その都度、1枚ずつ剥がすのは効率が悪い。
そこで、まとめて剥がしてメモスタンドに立てておく。
なくなったら、また剥がす・・
なくなったら、また剥がす・・
ところが、1年ほど使った今、その手間も馬鹿にならないと感じている。
試しに剥がす所要時間を計ってみると「1分で33枚」だった。
仮に1日10枚のメモを使うとすると、1ヶ月で300枚。
300÷33=9.09
一ヶ月およそ9分を「剥がし」に使っている計算
時給2,000円で働いている人ならば、1月あたり300円を「剥がす」労働に拠出していることになる。
そこで、ダイソーの商品企画ご担当者様
どうか「切れている」メモを販売してください。
のり付けせずに裁断して梱包するのは、行程にかかるコストが上がるかも知れませんから、200円でもけっこうです。
いや、このメモ全部を剥がすのに8分強かかりますから、300円でもいいんです。
よろしくお願い申しあげます。
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