誰も見たことがないナイキの「逆ブッチャー」
<スニーカー通勤の歴史>
2017年12月
ナイキがナイキオレゴンプロジェクトの技術を「普段履き」に移管したモデル「NIKE REACT VAPOR STREET FLYKNIT」発売
品番:AQ1763 001(ブラック/スウッシュ=アンスラサイト)
価格:21,600円
「快適な履き心地が持続するライフスタイルシューズ」というテーマで開発されており、アッパーは「ヴェイパーフライ エリート」に使用されたレース対応のFlyknit
クッショニングについては、特に情報なし。
他のどの靴でも見たことがない尖った踵が、いかしている。
後ろに向かって尖ったフォルムは、言うならば「逆ブッチャー」
アブドーラ・ザ・ブッチャーが履いていた靴を前後逆にしたようなデザインだ。
2017年5月に行われた42.195km 2時間切りプロジェクト「breaking2」で、エリウド・キプチョゲが2時間0分25秒を記録した時に履いていた靴が「ヴェイパーフライエリート」
この靴は市販されていない。
(2017年7月、ヴェイパーフライ 4%が市販された)
デザインはその「ヴェイパーフライエリート」とほぼ同じ。
カーボンプレートは入っていないし、クッショニングも異なる。
とにかく「見た目重視」の潔さが、コレクターにはたまらない。
しかも1stカラーはいきなりの「オールブラック」
これは即ゲットしたい!
ところだが、2017年12月16日「NIKE VAPOR STREET FLYKNIT」として「UNDEFEATED」で少量が抽選販売されただけ。
すぐにヤフオクでは「5万円台」のプレ値出品が始まった。
ナイキ公式では発売されなかった。
その日から来る日も来る日も、ナイキ公式サイト、ナイキ原宿、スニーカーラボなどの巡回が始まる。
20年前のナイキブーム当時と違うのは、自分の足ではなく、Google Chromeで見て回れることだ。
自宅に居ながらにして、発売や在庫情報、価格比較までできるとは、夢のようである。
かつて、あちこちの靴屋に無駄足を踏んだのは、それはそれで楽しかったが、やはり現代の方が圧倒的に効率がいい。
そこで無駄にせずに済んだ時間は、他の趣味に充てることができる。
「NIKE VAPOR STREET FLYKNIT」はこの3ヶ月後、偶然手に入ることになる。
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