東京から鹿島までは片道3時間
鹿島戦を10日後に控え、僕はカシマサッカースタジアムのゴール裏を妄想しては緊張感を高めていた。
こんなに緊張するのは、初マラソンを間近に控えた時以来だ。
一人ぽつんと座り、誰とも話さず、試合が終わるのではないか・・
4万人収容のカシマサッカースタジアム
きっと、アウェイサポーターズシートの座席はがらがら
誰かのすぐ隣りに行くのは気が引ける
試合が始まれば、皆さんの見よう見まねで応援する
チャント(応援歌)は20曲ほどあるらしいが、どの曲が歌われるのかがわからない。歌詞も覚えていない。
ゴールが決まったらハイタッチ
といきたいところだが、それは周りに人が居なけりゃできないし・・
2月24日、ゼイワン初戦の湘南ベルマーレ戦ではバックスタンドのビジター指定席に陣取った。
「2018シーズンユニフォーム」は着ていたが、声を出したのは田上大地のゴールが決まった時だけ。
これは「観戦」であって「応援」に来たとは言えないよね
平塚駅の王将で炒飯を食べながら、次こそは「応援」に行こうと決めた。
応援するからにはバックスタンドの指定席という訳にはいかない。
目指すはサッカー観戦では未知の場所「ゴール裏」だ。
2018年5月2日
立春から数えて88日め。
このところ東京は25度を超える夏日が始まっており、通勤もシャツ1枚に代えたところだ。
ところが、昔の人は「八十八夜の忘れ霜」といって、急に気温が下がって霜が降り、農作物や果樹に思いがけぬ被害を与えることを警戒していた。
アレクサに「鹿島市の天気は?」と尋ねると
「現在の鹿島市は概ね曇りで18度。今日は雲が多く雷雨となるでしょう」
どうもアレクサは「雷雨」が好きなようだが、当たると困る。
でも一応アレクサの忠告を聞き入れて、ダイソーで買ってきたポンチョをデイパックに入れることにする。
2月24日、開幕戦の湘南ベルマーレ戦(Shonan BMW スタジアム平塚)はまだ寒い時期でもあり、防寒対策に神経を使った。
今回は「八十八夜の忘れ霜」「雷雨」を視野に入れた準備をする。
開幕の湘南戦は町田君を誘ったが、今回は1人で往く。
前回は指定席でゆったり座って観戦だったが、今回は立ちっぱなしの「応援」
さすがに、長崎と縁もゆかりもない人を誘うのは気が引ける
それでも、一切勧誘しなかったわけでもない
今年から長崎がJ1に上がったんで、関東の試合は全部行こうと思ってるんです。次は鹿島に往くんですよ・・
スポーツに関心がありそうな人、佐世保出身者にネタを振り、脈ありと踏んだら畳みかけようと反応を待つ。すると
「鹿島は遠いですよねぇ」
「以前から(ファン)でしたっけ?」
九分九厘、速攻で話しを反らされてしまうのだった
初めて訪れる茨城県鹿島市
Google Transit によると片道およそ3時間、そのうち東京駅→カシマサッカースタジアム駅のバスに乗っている時間が1時間40分を占める。
東京駅に着くとプリントアウトしておいた地図を見るまでもなく「八重洲南口」のバス乗り場はすぐにわかった。
ここで初めて、事前予約の「指定」ではなく、先着順「自由」のバスも出ていることを知った。
行き慣れたサポーターは、行きは「指定」帰りは「自由」で帰るというワザを使うことを数分後に知ることになる。
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