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2018年5月 3日 (木)

初めてのスケートボード靴 ステファン ジャノスキー マックス

木枯らしが吹き、キャップからニット帽に衣替えした頃から「脱ぎ履きが容易で仕事に履けるオールブラックの靴」を探し続けていた。
去年出会った「ルナエピックLOWフライニット2」は相変わらず、ローテーションの柱だが、その谷間を埋めていた「フライニットレーサー」では寒すぎる季節になったからだ。


ネットで「冷えピタ」を探すと、ウェブサイトに表示される広告は「冷えピタ」だらけになり、ヤフオクで捜し物をすると「ヤフオク」だらけになる。
ナイキの靴広告に囲まれていたその頃、バナーに見慣れぬ黒い靴が目に留まった。

バナー表示されるたいていのモデルは既知のものだが、その靴のとがったフォルムには見覚えがない。
今見ているウェブページが自分のサイトではないのを確認して(笑)広告をクリックする。




ステファン ジャノスキー マックス(以下SJM)
品番:631303-099
カテゴリー:メンズ・スケートボード(SB)
価格:12,960円

発売してちょうど3ヶ月が過ぎたところだった。
米国のプロスケートボーダーであるステファン・ジャノスキーのシグネチャーモデル。

「シグネチャーモデル」とはトップスターの名前を冠した商品。
トップスターから機能、デザインの意見を聞き入れて開発する商品をいう。
一般的には、ナイキの AIR JORDAN(マイケルジョーダン)、ZOOM TW(タイガーウッズ)のように選手名が正式な商品名となっているものを指すが、AIR ZOOM TURF (シューマッハ・モデル)や、G-SHOCK松坂モデルのように商品名に冠されていなくても、本人の許諾の元、作られた商品もそう呼ばれる。

日本人でナイキのシグネチャーモデルが出ているのは、野茂英雄の ノモマックス AIR NOMO だけ。
1996年発売「NIKE読本vol.3」によると、野茂英雄はアッパーデザインについて意見を言ったが、機能について細かく監修したとは書かれていない。

ステファン ジャノスキーという名前は、この日まで知らなかった。
「Google先生」にどんな人かを尋ねてみたが、靴ばかり勧められて、あまり教えてくれなかった(笑)



SJMは「エアマックス」と「ナイキフリー」の特徴を併せ持つ珍しい靴。
クッションは「ビジブルマックスエア」
アウトソール形状はナイキフリーと同じ「ヘリンボーントラクションパターン」「フレックスグルーブ (アウトソールやミッドソールにある溝)」

ベロ(ナイキではタンと呼称)一体で開口部が広く、片手で脱ぎ履きできる手軽さ。
慣れ親しんだナイキフリーのトレッドパターン。
スウッシュを控えめにしたオールブラックの外装。
これだけ好材料が揃えば、靴コレクター初期の僕ならば「即ゲット」となるところ。
しかし「スケートボード(SB)」というカテゴリーがいったいどのような履き心地なのか、まったく想像がつかない。

過去には、ネット買いしたものの履き心地が悪く、寿命前に廃棄となった靴がいくつかあった。じっちゃんじゃなくて「靴コレクター」の名に賭けてその轍は踏みたくない。
そこで、ナイキ原宿に問い合わせ、試着したいサイズの在庫を確認のうえ訪店。


足を入れてみると、つま先の屈曲する部分が狭い。
だが、そこから先は広い。
サイズの作りは大きめ。
通常27.0の場合、27.0ならばゆったり。26.5ならばタイト
試着して2~3歩、歩いたくらいでは、その靴が愛用に至るかは判断できない。
特別履きやすいというわけではないが、他に選択肢もないので購入を決めた。


それから4ヶ月
結論からいうと、ほとんど履かなくなった。
やはり「スケートボード(SB)」シューズだったのである。
試着した時にわかっていた「屈曲部の狭さ」は「履いているうちに馴染む」ような気楽なものではなかった。

スケートボードに乗ったことはないが、恐らくスケートボードの上で20分歩く人はいない。つまり乗ったまま。
その代わり靴内で、足が遊ばない(ずれない)ホールド感が必要で、屈曲部の締め付けはそのためなのだろう。

旧来ナイキフリーのような「足入れ部の広さ」は魅力的な靴だけに、残念な結果となった。

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