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2018年6月12日 (火)

ハウステンボスとV・ファーレン長崎を救ってくれた人達に感謝

サッカーのテレビ中継でゴール裏応援席が映し出された時、そこに縦方向につながっている襷のような布。
ゴール裏サポーターをつなぐ襷(たすき)
それが「バンデーラ bandera」

見たことはあってもこれまで2試合の応援では、恐れ多くて近寄り難かったバンデーラ
そこは特別な地域であり、自ら「サポーター」と呼べるような人が入る場所だと思っている。
僕のように、自らを「ファン」と呼んでいるゴール裏の初心者には敷居が高かった。


バンデーラはコールリーダーを中心とするサポーター席に、応援組織により敷設される。
それは「今日はこのあたり」と決められるものであり、その試合に訪れるサポーターの数に応じて本数が増減するし、場所もココと決まっているわけではない。


バンデーラのエリアで応援するには、どうすればいいのか?
これまでの2試合で観察したところ、そこには「応援する意思があれば」入ることができる。
誰かの許可は要らない(軽く会釈くらいはするかも知れないが)

一旦、その場所に入れば、試合中は体力のつづく限り、立ち上がり、チャントを唄いながら応援する。



開場後しばらくすると、選手たちがバンデーラの正面に挨拶に訪れる。
それは、日本では「甲子園」で長年見慣れた光景だが、プロのNPBにはないことだ。
Jリーグが地域、ファン・サポーターと共にあることを示す慣わしと言えるだろう。


つづいて、歓声が上がる
高田明社長だ
そして「こっち来いよ」と促した先に居たのは高田旭人ジャパネットHD社長だ。
親子2ショット
長崎を幸せにしてくれる2人の登場
一斉に笑顔が弾ける
そして、コールリーダーのリードであの歌を唄う


北の街から南の街まで
素敵な夢を届けます
心安らぐゆとりの生活
電話一本かなえます
ジャーパネット ジャパネット
夢のジャパネットタカタ♪

ジャパネットチャントだ!


佐世保市の人がハウステンボスを救ってくれたH.I.S.の澤田社長に足を向けて寝られないように、長崎県民はV・ファーレン長崎を救ってくれたジャパネットにはいくら感謝してもし足りない。

ただ、現実に地元の人がそういう気持ちで一致しているかというとそんなことはない。
2000年代には「どんだけ高いんだ」と想っていたハウステンボスと佐世保市民の壁は、ハウステンボスが好調を取り戻すとずいぶん低くなった。
V・ファーレン長崎にしても、サッカーに興味が無い長崎県民にとっては「高田明社長ががんばらすけん、皆がんばっとらす」くらいのものだ。

地元企業が栄えることで、地元にはお金が回る。
それを「地元が元気になる」という。
テーマパークやサッカーが好きじゃない公務員だって、民間の人だって、回り回って恩恵を受ける。

その気持ちを分かち合える場所を見つけた。
今ここで長崎県人とジャパネットチャントを歌う幸せを噛みしめる。


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