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2018年6月26日 (火)

W杯21018でインターネット同時配信の足並みが揃った

ロシアW杯2018
日本では初めて、全試合が地上波で放送されるので「BS」や「CS」に追加料金を払わなくて済む。
(DAZNでは放送されていない)
それだけではなく「インターネット同時配信」も初めて行われている。

これまでNHKだけが熱心だった「ネットサイマル放送」

サイマル simul
同じ番組を同時に違うメディアで放送すること
【例】
電波のラジオとネットのラジコ
地上波とワンセグ
地上波とフレッツ・テレビ

NHKは2015年10月から11月にかけて2回に分けて同時配信実験を実施。
その後「びわ湖毎日マラソン」など注目度が高いスポーツ大会で実施してきた。
民放は著作権やスポンサーへの配慮から消極的だったが、ロシアW杯ではようやく足並みが揃った。


6月19日
H組1節
日本がコロンビアを2-1で破った。
開始早々のカウンター攻撃は見事だった。
同点の後半28分、本田圭佑が蹴ったCK、大迫のヘッドも見事だった。

この試合が奇異だったのは、相手チームのコロンビアが全くボール奪取に来なかったことだ。
ボールへのプレスが激しいJリーグを見慣れていると、レヴィー・クルピ監督(ガンバ大阪)ではないが、それはまるで「妹とダンスするようなもの」に見えた。

全くプレッシャーがない中、日本チームは余裕でボール回しに時間を使うことができた。
長らく「シュートが下手な国」の1つである日本にとって、追加点を取らなくてもいい時間が流れていくのは僥倖だった。


ここで「シュートが下手な」というのは「大きな大会の本番」において「コースが空いているのに枠内シュートが打てないこと」「コースはなくてもカーブをかけて枠内に入れることができないこと」をいう。
「決定力不足」とオブラートにくるんで言われることが多いが、ただ単に「ヘタ」なだけである。


コロンビアの敗因は作戦ミスに尽きる。
退場者が出て1人少ないとはいえ「相手は日本だから、どうせどこかで1、2点取れるだろう。それまでは体力を温存して、日本の疲れを待とう」という高校生サッカー少年にでもわかるような相手を嘗めた作戦が、サッカーの神様の不興を買ったと言える。
場内はコロンビアサポーターが数と声量で圧倒しており、コロンビアが攻め続けていれば、その祈りがきっと通じただろう。



B組は第1節を終えて、2位ポルトガル、3位スペイン
対戦して引き分けた同士なのに順位が「同率」ではないのは「反則ポイント*」差によるもの。
勝ち点、得失点、対戦成績、総得点などがすべて並んでいる場合反則ポイントが少ないチームが上位。それも並んだ場合「抽選」となる。
H組で1位日本、2位セネガルとなったのも同じケースによる。

同じ成績ならば「FAIR PLAY」でその結果を出した方が上位というのは理に叶っている。
できれば「FAIR PLAY」を総得点数よりも上位に位置づけた方がよい。
そうすれば「汚いファウルをしてでも勝つことを是」とするチームが、少しは考えるだろう。

*反則ポイント
イエローカード:1
イエローカード累積退場:3
レッドカード:4
イエローカード+レッドカード:5

W杯2018 ポルトガルの軌跡

ユーロ2016 ポルトガル優勝の軌跡

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