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2018年8月 9日 (木)

初めて感じた応援の一体感

今日はコールリーダーがいつもと違う
煽り方が違えば、歌唱法も違う
大きく異なる点は、応援以外にMCがはいることだ。

 

この日は、30度を超える蒸し暑さで、19時キックオフと言えども、立ちっぱなしで45分歌い続けるのは、老若男女誰にだって重労働。
するとリーダーは、ゲームが止まっているタイミングを見計らって「お水のんどいてください」と声をかけ、自分も水を飲む。

 

こうしたことが、ファン・サポーターの一体感を作っていく。
時間帯が進むにつれて、応援の声が大きくなっていったのは、長崎がなんとか失点せずに希望をつないでいたことだけが理由ではないだろう。

 

<後半>
ほとんど長崎の時間帯はない
22分
ハーフウェイラインの上で西村雄一主審が長崎の選手のファウルに対して、カードを取り出してメモを取り始めるが、川崎がその隙をついてボールを前に送る。
審判はそれを見て、カードを取りやめてプレーを追いかける。
この間、プレーオンの合図は無し
長崎の選手は試合が止まると思い、対応が遅れる。
ボールはパス1発で前線の小林悠に渡り、一度は徳重が停めたものの、弾いたところをもう一度押し込まれた。
0-1

西村さん、それはないと思う

一瞬、膝が落ちそうになった。
それでもすぐに僕等は歌い続ける
気がついてみるといつの間にか(立って応援できる)1階席は、ずいぶん人で埋まっている。
嬉しい
僕等の声は試合終了が近づくに連れて、さらにボリュームが上がっていく。
僕はこの時初めて、応援でゴールを呼び込めると感じていた。
これまでの試合では経験したことのない一体感だ。

ビジター席を買った400人のうちどれだけの人が一階で応援しただろう。
5月のYBCルヴァンカップ(平塚)の時は、指折り数えることができたが、もうそれはムリな数になった。

この日、僕は初めてユニフォームのまま家まで帰った。
勝っていたら、川崎市民の反感を買うような作法は取らない。
負けたから堂々としていられたのだ。

蒸し暑さが残る川崎の町
アウェイサポーターが「迷子の殿堂」と呼ぶ町
(最寄り駅までの順路がわかりづらいという意味)
ホームサポーターの皆さんは徒歩と自転車で淡々と自宅を目指していた。
敬意という言葉を心に刻むサポーターの皆さんなのだろうと独りごちた。

 

J1は18クラブ
17節で一巡めの対戦が終了
長崎の成績は15位(降格ラインのすぐ上)
勝ち点17 5勝2分10敗
次週から後半戦に入る

W杯明けの再開から
湘南ベルマーレに1-1 away
ヴィッセル神戸に0-1 home
フロンターレ川崎に0-1 away
決して悪くない
むしろ、長崎の流れ来ているんじゃないか
蒸し暑い家路を急ぎながら、僕はそんなことを考えていた。

 

 



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