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2018年8月 8日 (水)

まだそれでも僕等は「動く村上春樹」を見ていない

これまで、ラジコはよく使っているが、ラジコフリーを使ったことは一度もない。
というより、この番組がプレスリリースされてから初めて知った。
きっと「ラジコ」の客層は村上春樹効果で裾野が広がったのではないだろうか。
ただし、実際にラジコフリーが自分の環境では使えるものなのか、はたまたこの番組がその対象となっているのかは、その日になってみなければわからなかった。

 

放送翌日(8月6日)
ラジコフリーのウェブサイトにアクセスして「村上春樹」「8月5日」の条件を与えると、すぐに番組は見つかった。
恐る恐る「再生」をクリック
そこで冒頭(※前日記事)の驚きである。

 

DJ番組として完成度が高いのは、予想どおり。
随所に「長年暖めておいた」アイデアなのかな?
という斬新さがあった。
ただ、村上春樹の喋りが「きょどっていて」違和感が消えない。

聴いている途中に郵便屋さんが来たので、聞き逃した部分を巻き戻す。
こうして、文章を書いている間、一時停止する。
まるで、村上春樹を操っているようで楽しい。

 

番組の後半は募集しておいた村上春樹への質問コーナー
もうこの辺りでは完全にゲストは田村正和だ。
これ「田村正和が代役でDJしました」ってオチなのかなぁ
活字メディアで活躍する作家は「文体」に、その「人となり」が出る。
やがて「顔」が出ると、その魅力が増減される(笑)
村上龍は顔を出した時点でファンが増えたかも知れないが、村上春樹の場合、そうでもなかったと推察する。

ここで卵をゆで始めたので、台所から戻ってまた巻き戻す。
さっきから巻き戻しているということは、止め忘れているということ。RADIOを一時停止するという概念がこれまでなかったからだ。

「声」という最後の砦があるとは、気づいていなかった。
村上龍の場合、テレビ番組(Ryu's Bar 気ままにいい夜)を持っていたので、僕等は「顔」と同時に「声」を知った。
村上春樹は「顔」そしてずいぶん間が空いて「声」が来た。
そういう出し方があるのか・・
(別にそういう戦略ではないと思う)

しかし、まだ「顔」と「声」が一致していない。
まだ僕等は「動く村上春樹」を見ていない。
ただ、あの「顔」からこの「声」が発されることが、どうしても想像できない。

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