いつも30度を超える夏のマラソン練習
SF映画で下半身を持たないエイリアンがそうするように、地面をひっかき前に進む
僕には足がありその機能は十分に保たれているのだが、いかんせん疲労し過ぎているらしい。だから手を使うしかない。
二足走行する人たちが脇をすり抜けていく。でも僕は一歩、いや一かきずつ地べたに這いつくばってゴールを目指す
つくばマラソンにエントリーができたその晩、僕はその夢をみていた
この夢を見るようになってもう何年になるだろう。
marathonレースを走るようになってからだと思う。
夢を見るタイミングは、レースに向けて走り初めてすぐだったり、まったく走っていないオフシーズンだったりするのだが、見ていてとても疲れる。
ずいぶん前から枕元に置いているナツメ社の「夢占い事典」を引いてみる。「這って進む」「手だけで前に進む」「地面をひっかく」そんな特異な夢は誰も見ないようだ。きっと「よい暗示」ではない。42.195kmという距離への不安が僕に「本当にやるのか?」と警告を与えているのだ。
2018年秋マラソンへの調整は、酷暑との戦いになった。
走り始めた日のことだ。いつもならば5kmの周回コースをゆっくり流して終わるところ、3kmで取りやめた。
気温33度。WBGTでは「厳重警戒」となっていた。
WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)は暑さ指数のこと。
熱中症予防のための指標で、人が感じる暑さを「湿度」「日射」「気温」を総合して表す。歴史は古く、1954年にアメリカで提案された。
気温とWBGTとマラソン練習
▼気温35度(WBGT31度)超え 原則中止
▼気温35度~31度(WBGT31~28度)厳重警戒 練習は避ける
▼気温31度~28度(WBGT28~25度)警戒 30分おきに休息
▼気温28度~24度(WBGT25~21度)注意
▼気温24度(WBGT21度)以下 ほぼ安全
朝起きるとスマホで現在の気温を確かめ、セカンドオピニオンとしてアレクサに気温を尋ねる。31度以下だったら「今のうちだ!」慌てて着替えて外に出る。31度を超えていたら・・やっぱり走りに行く。ネッククーラーに水を浸し、300MLのスポーツドリンクをウェストポーチに入れて。
7月、ほとんどの練習日は33度前後。メニューはできるだけ短い時間に高い負荷をかける「高低差走」や「坂ダッシュ」
つなぎのJOGは、とにかく日陰を選びムリせずゆっくり。
去年は初めての秋マラソン。夏場のRUNでは距離が伸ばせず、練習走行距離は200kmを超える程度に留まった。それでも、負荷の高い中を走った分、距離の割には足と心臓はできていたと感じた。今年はどうなることか。
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