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2018年10月11日 (木)

暴走する自転車に筆記試験のみの免許制度を望む

日本の西端にある故郷の長崎と比べて、東京は日没が一時間は早い。
今日は早めに帰れたなと思っていても、駅を降りたいつもの町には、既に夕闇が迫っていて、僕は少しがっかりする。


赤いLEDの歩行者信号が闇に映えて鮮やかだ。
少し待つと、それは鮮やかな青に変わる。
僕は片側3車線、合計6車線の横断を始める。
幅の広い道路だが、渡りきるには十分な「青」の時間が担保されている。

渡っているのは、十字路の右側にある横断歩道。
前半は向かって右手に信号待ちのクルマが、停止線の前で信号が青に変わるのを待っている。
中央分離帯を過ぎた後半は、左手から来た右左折のクルマが横断歩道を通過していく。
右手からクルマが来ることはない。

少しでも歩行者が途切れると、クルマは「それ行け」とばかりに、猛然と加速して歩行者の切れ間を通り過ぎていく。
学生の頃に読んだ書籍によると、警察が取り締まる基準は「近づく歩行者5m、通り過ぎた歩行者1m」なのだという。
つまり、近づいてくる歩行者との間に5mの間隔があれば、通過してもお咎め無し。逆に5mを切っていれば、安全運転義務違反で取締の対象になる。


僕が後半にさしかかると、右左折のクルマは、横断歩道の手前で一時停止して、僕が行きすぎるのを待つ。
僕は少しペースを上げて、できるだけ早く、そこを明け渡そうと努める。
立場を変えて、自分が運転者の時「止まってしまうんじゃないか」と思うくらいの速さの歩行者にカチンとくるからだ。
僕は「ハンドルを握ると性格が変わると言われたことがある第1位(同率)」の長崎県人である。


左手で待つクルマに一瞥しながら、足早に横断歩道を渡りきろうとして、対岸の歩道まであと3mほどの所に来た時だ。
目の前を猛烈なスピードで自転車が横切った。
僕は右手から走って来る物体を想定していなかった。

驚いて、走り去る自転車を目で追う。
おばちゃんが運転する電動自転車は、赤信号の横断歩道を直進、そこからさらに加速して90度左折、点滅し始めた歩行者信号を渡って闇に消えた。

交差点には交番があり、男性警察官が軒先に立って目視していたが、一瞬の出来事に為す術もない。しかし、もしも彼がおばちゃんを呼び止めることができたとしても「だめだよ~」と注意を与えるくらいしかできないだろう。


おばちゃんに必要なのは「教育」だ。
・車道の逆行
・横断歩道交差通過の際、歩行者の前で一時停止不履行
・横断歩道の赤信号通行

彼女は「軽車両」と「歩行者」の立場を巧みに切替ながら、ルール違反を重ねていく。

これらが、道路交通法に違反するということは彼女の頭に入っている「教本」には記されていないだろう。
いや「教本」すらなさそうだ。

では、おばちゃんは「教育」を受けてくれるだろうか。
「さわやか自転車安全運転講習」
を警察署が企画しても、そもそも関心のない情報に、彼女のアンテナは反応しそうにない。

なにごとに於いても、興味と関心の薄い講習に人を呼び込むのは容易ではない。
「教育」の機会を作るには「免許取得」「免許更新」「免許停止」という強制力を持った講習への招集が必要だ。

まずは原付自転車同様に、実技なし筆記のみの免許制度の実現を渇望する。

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