遊佐未森 まさかのドラムでデビュー曲「瞳水晶」
「まさか、デビュー曲をドラムで演ることになるとは思ってもみませんでした」
ドラムセットに座った遊佐の代わりに、本来のドラマー楠均がカウントをとって「瞳水晶」を始める。
25周年ではリコーダーを披露した遊佐未森。
今回はドラムス。
まさかの展開に僕は再び双眼鏡を取り出す。
「本当に叩いているか」を確認するためではなく、ドキドキのチャレンジをこの大舞台で見せる遊佐が、どんな表情をしているのかを観たくなった。
「歌う」「左右の手が別の動きをする」
これだけでも大変なことだ。コーラスならばまだしも、リードボーカルである。
そんなことをする姿、僕はロジャー・テイラーしか見たことがない。コージー・パウエルだって、ほとんど歌ってなかったし。
つい双眼鏡を下半身に映す。別に邪な気持ちではない。
(ズボン着用ですから)
もしかして、バスドラも打っているのか?
「左右の足が別の動きをする」ところまでいけば、たいしたものだが、1コーラスではそこまで至っていなかった。
しかし、曲の終盤では足が動いている^^;)
やるな、遊佐未森
親戚のいとこがステージに上がった発表会を見守るような気分だ。
はらはらどきどき気分で、結局、1曲フルに双眼鏡で観てしまった。
だが、実際にはらはらするのはこの次の曲だった。
いよいよ、次はアンコールラスト。
僕が一度聴きたいのは「Silent Bells」
1989年11月22日、6枚めのシングルとして発売されたクリスマスソングだが、フェビアンの古賀森男とのデュエット曲のため、ほとんどコンサートで演奏されたことがなく、僕はまだ一度もその機会を得ていない。
ただ、この日配られたフライヤーに、3ヶ月後、市ヶ谷の教会でクリスマスコンサート開催というニュースがあった。
恐らく、そこに行けば聴くことはできるだろう。
あとは、自分がそこに行くかどうかだ。
ドラムス席から元の立ち位置へ戻った遊佐未森。
「ここで笛です」
場内が爆笑に包まれる。
25周年の「ミモリアルソングス」では栗コーダーカルテットに混ざっての笛だったが、今日はソロリコーダー。
安全運転に逃げず、この節目の舞台で最後まで挑戦を止めない遊佐未森。
なんだか、ちょっと感動的だ。
ラストソングは「川」
1988年のアルバム「空耳の丘」収録
ここで「欅」が来るかと想像していたので、ちょっと意外だった。
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