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2018年11月 3日 (土)

蛤事件

レンタカーは2日間借りる。
レンタカーは五島観光のマストアイテムらしく、ホテルを予約した際、真っ先に進められた。
五島に鉄道はない。路線バスはるものの、島内に点在する観光地(ほとんど教会だが)をくまなくカバーしていないし、路線はあっても本数が少ない。

お金を払おうとしたら後払いだった。
レンタカーで後払いというのは初めてだ。
ガソリンの軽自動車で、ゆっくりと有川の町へ出る。
子どもの頃、いつも父が運転する車の後部座席に座っていたので、こうして運転席にいるのは妙な感慨がある。


浦桑に向かう途中、蛤の海水浴場でクルマを停める。
子どもの頃の白砂青松(はくしゃせいしょう)のイメージとは少し違っていたが、遠浅なのは変わらない。





「蛤」というと、どうしても「蛤事件」について、触れないと気が済まない。「Google先生」も知らない、ローカルな事件。とはいえ、僕がその事件を目撃したわけでもないし、新聞に載ってもいない。
いかがわしい話しが大好きな級友の城田君が教えてくれた話しだ。もしかすると都市伝説かも知れない。いや田舎伝説か。

彼がいう「蛤事件」はこうだ。
ただし、よい子の皆さんが読んでいるかも知れないので、かなり表現はぼかしている。

その日は、夏の海水浴シーズンではなく、蛤海水浴場に人影は無かった。
白砂にはつきものの青松(防砂林)に一組の男女がいて、時を過ごしていた。
すると何かの拍子に女性に異変が起こり、男性を巻き込んで困った状態になった。
結局、自力ではどうすることもできず、ヘリコプターで本土の病院へ搬送された。

話しはそれだけだ。中学生だった僕には、それがどういうことかよくわからなかった。
ある日、蛤の浜を訪れた僕は、防砂林に「****禁止」の立て札を見た。そこにどんな言葉が当てはまるのかもわからなかったが、あぁ城田君が言っていたことは本当だったんだなと独りごちたのだった。


ようこそ・・・海とロマンの人間郷へ

蛤浜海水浴場入口の国道には、こう書かれた看板が立っている。

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