絞られた17位争い
11月6日(火)
珍しく火曜日にJリーグが行われた。
試合消化が1つ少なかった名古屋。
週末に鹿島がACL決勝2ndレグを戦うために、前倒しに付き合わされた恰好の柏。
長崎にとっては、降格争いのターゲットチームである2チームである。
メンバーを落とせない柏にとってみれば中2日での連戦。
しかも、次はC大阪戦まで18日も日程が空く。
ACLに出る鹿島のとばっちりを受けたと考えるべきか、ターンオーバーで主力を温存した鹿島が相手であることを僥倖とみるべきか。
C大阪0-1名古屋
柏2-3鹿島
名古屋はアウェイながら、終始気迫のこもった走りをみせ、セレッソにいいカタチを作らせなかった。
柏は一旦2-1とリードしたものの、鹿島の地力に敗れた。
この結果、既に「奇跡」と呼ぶレベルに入った長崎残留シナリオはこうなった。
▼町田がJ2で2位以内
(17位が自動降格ではなく、J1参入プレーオフ出場に変わる)
↓ ↓
▼長崎が柏を逆転して17位に上がる
↓ ↓
▼12月8日、J1参入プレーオフを戦い引分け以上の結果を残す
そのためには、この時点で柏より1つ残り試合が多い長崎は32節で横浜F・マリノスを相手に勝ち点3を積み上げなければならない。
この対戦、春の1stレグはW杯中断前の最終戦として行われた。
<15節><回想>
5月19日
横浜F・マリノス5-2V・ファーレン長崎
日産スタジアム
この試合は、V・ファーレン長崎にとって岐路になった。
前節で名古屋に勝ち、勝ち点17で12位につけていた長崎(この時点ではマリノスは勝ち点14)
好調を見せつけ後半早々には、翁長-澤田-ファンマ-慶太と今期最も美しいワンタッチパスが決まり2-1とリード。さらに追加点の好機を迎えた後半3分、その分岐点が訪れる。
これが、僕にとって今期の3大「腹立たしいシーン」の第1位だ。
ファンマが右サイドを突破
長崎はゴール前に詰めた厚みも十分
いい球が入れば3-1か!
そう想った時、横浜のDFデゲネクがファンマの背後から腰に両手を回し、後ろにひき倒した。
これはアントニオ猪木が得意とする「原爆固め」ジャーマンスープレックスホールドそのものだった。
このプレーは「正々道々」とプレーする長崎にとって、とても痛手になった。
だからと言って、長崎の選手は誰ひとり、審判に詰め寄ったり、相手のユニフォームを掴んで引き倒したりしない。
我々はプロレスではなく、サッカーで戦う。
それが、長崎を応援する者として、このチームを誇れる一つの要素である。
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