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2018年12月12日 (水)

参考という言葉の響き

参考という言葉と出会ったのは、中学の時に買った参考書だった。
子供の頃から学習塾には一度も通ったことがなく、勉強というのは教科書と辞書とノートでするものだと思っていた。
といってもそれは中間試験と期末試験の前日のみ
年6回、日数にして15日程度行われる試験前日、いわゆる「一夜漬け」の15日だけのことだが。


高校受験が近くなった時、そろそろ日頃から勉強する必要に迫られて、いわゆる教材を買うことになった。
かと言って、僕が住んでいた上五島には教材の訪問販売員は回ってこなかったので、書店で売っているものから選ぶ。
そこには教科書ガイドがあったが、それはおいといて「参考書」と「問題集」があった。

春先になると書店業界は「学参シーズン」を迎える。時期でいうと2月頃から始まり、3月には本格的になり、4月の第1週末をピークに、4月いっぱいまで続く。
学参シーズンに売れるのは参考書、問題集だけではない。教科書ガイドもあるし、学校が指定または推薦する「英和」「和英」「国語」「古語」といった辞典もある。

僕がよく行く書店も、この時期はいつもよりも売り場を広げ、各版元が知恵を絞った最新版の「学参」が並んだ。



「参考書」は教科書の内容に図版や、試験に出るポイントという視点による角度を変えた説明などが載っている。教科書を理解する「参考」になる書ということだ。
「問題集」というやつは、ひたすら「おいこら、解いてみろ」と言うだけで、愛想が悪い。僕は一度開いただけで嫌いになった。

大抵の子どもたちはそうして「参考」という言葉を、自らのものにしていったのだと思う。
「参考」になるものはよきものであり「参考」にすることは悪いことではない。
「参考」は決してネガティブな意味合いを含まないし、響きも悪くない。
それが大抵の人が築き上げたこの言葉への印象と言えるだろう。

つづき

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