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2019年1月 1日 (火)

世界遺産に登録されて40日後の頭ヶ島天主堂

明けましておめでとうございます
今年が皆さんにとって、安全・無事・健康な一年になりますように!

2018年夏「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録されたうちの1つ「頭ヶ島の集落」にやって来た。
この集落は環境保護のために「パーク&ライド」を導入しており、直接ワゴンRで乗り付けることはできない。
指定されている上五島空港の駐車場にクルマを停める。
1981年、頭ヶ島に上五島空港が建設される際、頭ヶ島大橋が架けられて中通島(上五島)と車で行き来できるようになった。
上五島空港はその後、定期便が途絶え、2006年3月31日に閉港。
それ以来、施設は使われていなかったが、頭ヶ島集落の観光整備に活用されることになった。


カナダの喫茶店みたいな空港ビルの一角に歴史資料の展示スペースが作られており、そこで事前申込みしておいた名前を告げる。
申込み時間よりも1時間早かったが、それほど混んでいないため早めのバスに乗っていくことになった。

頭ヶ島パーク&ライドのシャトルバスに乗車、乗り込んだのは定員の半数程度。現地までの所要時間は5分程度。
頭ヶ島集落の駐車場に着くと、前の会の見学者がこのバスを待っていた。

バスを降りると係員の先導で、頭ヶ島天主堂に向かう。
天主堂に入るとまず、寄付金を納める。
ウェブサイトにそのように書かれていたから、それにならったのだが、他には誰1人納めた人はいなかった。
係員の女性は2人
その近くで待機する
すると、数人の見学者が思い思いに内陣、祭壇の散策を始めた。
おいおい、勝手なことをするなよ
と思ったが、係員は2人で話しており、一向に説明が始まる気配は無い。

あのぉ、もう見て回っていいんですか?
そう尋ねると、きょとんとした顔で「はぁ、どうぞ」との回答。
見学日時が事前申込みで30分という制限もあるため、てっきり、係員の仕切りで見学するのだと思い込んでいた。

上五島にある他の聖堂と比べて、頭ヶ島天主堂の聖堂は狭い。
柱を使わないハンガービーム工法により、狭い敷地に広い空間を確保しているが、内陣、十字架のイエス像、祭壇、説教台と一周するのに、牛のように歩いても五分はかからない。
会衆席に座ってみたが、司祭が現れて何か話してくれるわけでもない。
せっかく海を渡って来たのだから、もうちょっと粘りたいところだが、することがないので仕方ない。
五島の花、椿をモチーフにした装飾を目に焼き付けて(撮影禁止)ほかの見学者同様、5分程度で聖堂を辞した。


【頭ヶ島の歴史】

1813年
伊能忠敬が頭ヶ島へ測量に訪れる。当時、漁師の網小屋があるのみで無住だった

幕末
人が住み着く

1868年
明治政府のキリシタン弾圧で、多くの教徒が拷問を受けた(五島崩れ)その後、再び無住の島となった

1899年
禁教解禁後、キリシタンが島に戻る

1907年頃
鉄川与助が設計 白浜に教徒が近くの島から石を切り出して建設を始める

1917年
10年かけて現在の頭ヶ島天主堂が完成

1981年
頭ヶ島に上五島空港が建設される際、頭ヶ島大橋が架けられた

2001年
青砂ヶ浦天主堂(同じ上五島)と共に国の重要文化財に指定された

2016年
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の1つ「頭ヶ島の集落」として世界文化遺産に登録推薦された

2018年6月30日
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録された

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