静岡マラソンが「イヤホン」について注意喚起している
例年3月の第1日曜に行われていた「静岡マラソン」が今年は2月の第4日曜日に移動する。
変更理由は、東京マラソンが2月の第4日曜日から3月の第1日曜へ移動したこと。天気再現率の考察という2つが考えられる。
「静岡マラソン」が開催されていた第1日曜日、静岡は雨に見舞われることが多い。
自分が走った2015年大会は、冷たい雨に打たれて危うくハイファイセットになりそうだった。
2019年のカレンダーを当てはめた場合、天気再現率データによる降水確率比較は以下の通り。
移動した先はむしろ、雨の確率が高い日となっている。
移動した先はむしろ、雨の確率が高い日となっている。
2月24日(日)・・40%
3月3日(日)・・16%
*東京管区気象台ホームページより
その「静岡マラソン」2019年大会の規定を読んでいて、次の文言が目に留まった。
禁止:イヤホン等を使用し、主催者のアナウンスや緊急車両のサイレンが聞こえない状態での出走
私の記憶が確かならば、自分が走った「静岡」の2015年大会では、このようなルールは明記されていなかった。
日本陸連が「イヤホン禁止」しているため、日本陸連主催大会では、そのルールが適用されるはずだが、日本陸連主催である「長野マラソン(2014)」「東京マラソン(2017)」を走った際「イヤホン禁止」を規則に見つけることはできなかった。
先日、走った「つくば」(筑波大学、茨城陸上競技協会、読売新聞社主催)も「イヤホン禁止」ではなかった。
恐らく規約は「日本陸連規則に準じる」といった表記となっていて、そこに「イヤホン禁止」が含まれるという建て付けなのだろう。
しかし、日本陸連に登録していない市民ランナーの大半が、日本陸連のルールブックを読んでいるとは思えない。
従って「ルールではあるが周知はしない」すなわち「ルールではあるが規制はしない」という運用と考えるのが妥当だ。
趣味・ライフワークとして走っているランナーには、それぞれの楽しみ方がある。
タイムは度外視して名物の「おでん」などのエイドに並ぶ人がいるし、走る時はいつも「仮装」する人もいる。
「仮装禁止」を規則として周知する大会は多いが、どれもが「キャラクターの帽子をかぶる」「プリントされた服を着る」ということは規制していない。
主眼は他のランナーの迷惑にならないこと、公序良俗・著作権に抵触しないことである。
「イヤホン禁止」について言えば「音楽禁止」というわけではない。
緊急事態を告げる、あらゆる「音」が聞こえない状態が周囲に迷惑をかけるということだ。
イヤホンをつけて走っていても、周囲の音は聞こえる。
予め携帯音楽プレーヤーの音量を調整すればよい。
「イヤホンをつけて音楽を聴きながらレースを走る」ことを自分で経験していれば、誰にだってわかることだ。
自分がイヤホンを付けていないからと言って、イヤホンをつけることを批判するのはよくない。
自分がしないことを批判してやめさせてよければ、コース上でトイレに行き、コースを外れた地点まで戻らない人は失格だし、沿道の私設エイドから飴や水をもらった人も失格だ。
イヤホンを付けて音楽を聴くのが危険なのは、レースではない。
封鎖していない一般道路、つまり、日常の練習である。
特に危険なのが交差点で無法運転する自転車。
レースと日常を逆に考えている人が少なくない。
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