頭ヶ島天主堂 白浜窯 上五島空港
あっという間に頭ヶ島天主堂の見学が終わってしまった。
それは、世界遺産登録が決まる一ヶ月前、つまり2ヶ月前に申し込んだ時から頭に描いていたイメージとは随分違うものだった。
ホームページは十分に整備されている
パーク&ライドも滞りない
ただ、現地の見学は何もない
この旅の終わり掛け「ある場所」で地元の人どうしの会話を聞いた。それによると、世界遺産は決まったものの、まだ観光整備が間に合って無くて全然(だめ)ということだった。
今は試行錯誤の途中なのだ。
「頭ヶ島天主堂饅頭」をこしらえたり「世界遺産記念館」みたいなものを建てる必要はない。必要以上のものは「偽物感」を増すだけだ。このままでいい。十分に記憶に残る。
ただし、世の中の観光客がすべてそうではないだろう。
「インスタ映え」して「感動的」で「記念に残る」仕掛けを求めている観光客の中には「頭ヶ島天主堂、見る所が何もない」といった感想を吹聴する人がいるかも知れない。
見学が思いのほか早く終わったので、僕にとっては帰りのバスまでじっくり「白浜窯」を見る時間ができた。
手持ち無沙汰に歩いている他の見学者を尻目に、僕はそそくさと「白浜窯」の暖簾をくぐる。
白浜は頭ヶ島天主堂が建っている地域の名称
陶芸家安藤豊が10年前、この地に移住して窯を開いた
ホームページで商品を紹介しており、電話のやりとりで注文することもできる
頼まれていた酒器を安藤さんに選んでもらう
僕は陶芸に暗いので、土や焼き方、その酒器の特徴を紙に書いてもらった。
(帰りのバス)まであと5分ですよねと、急いで包装してくれた。
14時の部(1時間毎に設定されている見学)で訪れたのは僕1人。
他に商業施設はないのだが、ここはまだ知られていないようだ。
帰り際に2人連れが暖簾をくぐったが、バスの時間が迫っていて諦めて引き返して行った。なんだか、僕まで残念な気持ちになった。
駐車場に戻ると、14時の部の皆さんは、白浜で潮風に当たっていた。僕1人が商業的な紙袋をさげている。
無料シャトルバスで上五島空港へ戻る
皆さんは、それぞれの車、レンタカー、タクシーで中通島へ戻っていく。
せっかくなので、滑走路を見学する
見渡す限り、よく整備されており、そこに駐機した飛行機がいないことを除けば、現役の空港と何ら変わりない。
もしも、ここにチャーター便が降りるようなことがあれば、頭ヶ島天主堂に来るのはとても便利だ。そして上五島を訪れてみようという動機付けになる。
ここで数年を暮らした僕は、夏草の滑走路を眺めながら、そんな日を夢見ていた。
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