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2019年4月22日 (月)

リニア あっけない離陸 感動の着陸

11:35
僕らを乗せたリニアが定刻どおり発車する
いやこの場合、飛行機同様「出発」するが正しいか
ただ、いつ動き始めかは実はわからなかった
走り始めたかと思うと、もう時速は100km/hを超えている。
先ほど「どきどきリニア館」で学んだ超電導リニアの原理を実感する。
これだけの重い車両(機体?)にたくさんの人を乗せているというのに、それをものともしない圧倒的な推進力が働いているのだ。

モニターの「路面」に黒い筋が二本並んでいるところをみると、どうやら機体が自走するためのデバイスは、鉄輪ではなく「タイヤ」のようだ
鉄輪はレールの上を走れば脱線しない
ではタイヤで走るリニアが左右の壁に激突しないのは?
その秘密が、先ほど学んできた「ピン止め効果」


磁力で態勢を固定してしまうなんて、日本人はスゴイことを考えるものだ
将来、リニアに乗った外国人も同じことを思うだろう。

160km/hを超えた頃「浮上走行にはいる」というアナウンスが入る
さぁ生まれて初めて、リニア浮上の瞬間だ
いったい、どんな感動が沸き起こるのだろう
期待が大いに膨らむ

車体への反発が「すっ」と薄れた・・
ような気はしたが、それは事前にわかっていたからであり、アナウンスがなかったら、気づかないと思う。
営業運転では「これから浮上します」といちいち言わないだろうから、大半の乗客が気づかないはずだ。

むしろ、感動したのはその後にやってくる「着陸」だった。

乗客は名古屋方向を向かって座っていて、リニアは神奈川方向に進んでいるので、感覚的にはバックしているわけだが、体が「後ろに進んでいる」と感じていない。

なぜだろう?
この時はよくわからなかった。

リニア実験線の神奈川寄り東端が近づくと、リニアは減速を始め「車輪走行に移る」旨のアナウンスが流れる。
すると、どーんという音と共に車体が地面に着いたことがわかった。
その後、飛行機のように逆噴射で止めるということはない。
電気負荷を落とすことで、モニターに表示される速度は一気に下がっていく
東端に着くと、ディスクブレーキが「きー」と軋む音もなく、ベテランタクシー運転手のように、かっくんと衝撃なしで静止した。

ここで、ちょっと一息入れて、考えを整理したい
車内販売でも来れば、きっとみんながアイスを買っただろう
ところが、間髪を入れず、リニアは名古屋方面への前進を始めた。

2019春 超電導リニア体験試乗 ブログ 目次

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