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2019年4月21日 (日)

リニアにはシートベルトがない

「超電導リニア試乗」は、予め提示された候補から第1希望~第3希望までを選んで応募する。
第1希望で出しておいた今日の2便は、ほぼ満席の乗客を迎えて出発準備中だ。

といっても、CAが乗客のシートベルトや荷物入れを確認して回ることはない。
そもそもリニアにはシートベルトがない。
同じく「宙を飛んでいる」飛行機の場合は、乱気流などで大きく揺れることがあるが、リニアの場合、それがないからだろう。
シートベルトについては、従来の「電車」同様の扱いになりそうだ。

説明会場で見たところ、3号車の座席には一部空席があった。
仕事などで都合がつかなくなったか、往路の交通で遅れているのかわからないが、いずれにせよ10倍以上(しらべる推定)の難関を突破して獲得した「搭乗券」を無駄にするのは、なんともったいないことか。
当然ながら、搭乗しなくても払い戻しは受けられないし、基本的に全席満席のため「1便後に乗せてください」ということも叶わないだろう。

飛行機と同程度の小ぶりな窓からは、近隣の山間が見えている。
新幹線ならば、窓際の座席に座れば車窓から「富士山」「掛川の茶畑」「浜名湖」といった景色を楽しむことができる。
しかし、リニア中央新幹線はコースの大半がトンネルであり、車窓の絶景は望めない。

そこで、僕らリニア搭乗客の楽しみは「先頭車両カメラが撮影する映像モニター」である。

今となっては少し小ぶりなパソコンモニター(富士通の文字が入っていた)にカメラの映像、出発点からの距離、現在時速が表示される。


飛行機では同様の映像が流れることがあるが、電車では見かけない。このモニターサービスは、中央新幹線の本番運用でも、ぜひ採り入れてもらいたい。そうすれば「一生に1度、リニアに乗っておきたい」という鉄道ファン、いや航空機ファンが日本だけでなく、世界中からやって来るだろう。逆にこのモニターがなければ、ほとんどの人から「リニアは超忙しい人の移動手段であって、乗って楽しむものじゃない」と言われてしまうだろう。
そして、その感想はこの「超電導リニア試乗」体験者の多くが、周囲に語っていると推察する。

「キャビンアテンダントはドアモードを切り替えてください」といったアナウンスがあるわけではない。
そもそも、JR東海側と僕らをつないでいるのは「車内放送」だけであり、車掌は搭乗していない。

2019春 超電導リニア体験試乗 ブログ 目次

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