マラソンランナーは、こんな応援をして欲しい
マラソンを走っていて「応援の方に望むこと」について、もう少し詳しく言おう
①一番きついところ
きついところでは、正直なところ、脳も体も疲れているので、あまり声援やハイタッチに応えられない所なのだが、お葬式のように静かなのは、よけいに気分が沈む。
笑顔を振りまいたり「ありがとう」とお返事できないこともあるが、どうか「どえらいきついんだろうな」と思って欲しい
②的確な応援
30km地点で「あと少し~」とか、35km地点で「らすと~」と声がかかることがよくある。冗談みたいだが20kmあたりで「あと少しぃ」と言われたこともある。
そういう時「いやいや違うでしょ」と苦笑いでツッコミ返す。笑うことで脳は覚醒するので、一回まわってそれは的確な応援なのかも知れないが、やっぱり変だ。
スタート直後に「怪我しないで~」というのも論外だ。
マラソンは基本的に交通規制されて、舗装された公道を走るので、ふつうに走っていれば怪我をする可能性は低い。
マラソンの頑張りポイントは心折れずに、自分に打ち勝てるかであり、怪我をしないで無事ゴールにたどり着いてという応援は、ほとんど心に響かない。
今回の「つくばマラソン」でも開会式のスピーチで「今日は怪我をしないように」と言っている来賓がいたが、そういう人は、前の晩に何を喋るか考えなかったのだと思う。
③人を選ばないで
沿道の観客が応援する人を選ぶことあるのか?と思うかも知れないが、実際にある。
何処にでもいるおじさんと松潤が並んで走っていたら、松潤を応援したくなるのが人情だろう。
それが顕著に表れるのがハイタッチ。
前を走っているランナーとハイタッチしているから、じゃ自分もと端っこに寄ったら「すっ」と手を引かれてしまう。
「いぇ~い」と言いかけたのを「いっ・・・」と言ったきり「いやその、別に」という小芝居をしなければならない。
ハイタッチの手は引っ込めていないが、急に目を反らされることもある。いわゆる「手だけハイタッチ」
コンビニで店員がよそ見して雑談しながら、商品を手渡してくるような感じだ。静岡マラソンを走った時、放送局の女性から露骨に目を反らされたことを強く覚えている(笑)
人をみてハイタッチの相手を選ばれると寂しい。
こちらはやる気満々でいても、自分のところで手をおろされたり、目を反らされたりすると、いたたまれない。
15km
「工業団地中央」交差点を左折すると間もなく15km
スプリットブレスレット確認では、依然としてオンタイム。
ここまではペースが崩れる要因もなく、安定している。
ここからしばらく、前方視界を遮るものがない田園風景。
15kmの第4給水からは給食も付き、それが第12給水までつづく。
ただし、僕は恒例により、自前給食をポーチに入れてきているので、一度も利用しない予定だ。
ただ、34kmエイドの名物「お汁粉」だけは、状況次第でご馳走になりたいと思っている。この分でいけば余裕があるし、ちょっとだけ fun run するのもいいんじゃないか
ポケットの手持ちドリンクが一口分だけ残っていたので、給水所の混雑を避け、遠い側をそ~っと通り過ぎようとすると、スポーツボランティアさんから「くまモン!」と声がかかった。
「なんね、なんも飲んでいかんとね?」
と顔に書いてあり、お気遣いが心に浸みた。
「済まないね」という笑顔で「ありがとう」と応えた
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