ナイキのサンダル AIR TIYOとのお別れ
今朝、22年間連れ添ったサンダル AIR TIYOとお別れをしてきた。
今頃、ゴミ収集車のタンクに吸い込まれて、この数日間で出た近隣の燃やすゴミに紛れて、焼却場へ向かっている頃か。
NIKE AIR TIYO
Google先生に聞いてみると
次の検索結果を表示しています: NIKE AIR TOYO
といって的外れな結果が返ってきた。
発売当時は、ようやくインターネットが人々に認知されて、パソコン通信からの乗換組が出始めた頃。
今ならば、あらゆる製造物が、メーカー、ショッピングサイト、一般の誰かしかの手によってウェブページ化されるが、当時はまだ、情報量が少なく、コレクターの対象にもならないサンダルを取り上げようというWEB制作者はいなかった。
NIKE AIR TIYOを見つけたのは1997年5月4日。
NOMOMAXのあまりの美しさに魅せられて以来、靴コレクターの道を進み始めていた僕は、靴屋さん巡りが週末の楽しみになっていた。
その日、訪れた藤が丘の「コジマ」に珍しい色のサンダルがあった。
AIR TIYO
AGCブランドで展開されるそのサンダルは、これまでに見たどのサンダルよりも機能美に溢れ、シックでクールだった。
それまでは「散歩用」「運転用」「お出かけ用」「通勤用」などと、苦し紛れの理由をこしらえ、自分に言い聞かせることで、いくつもの靴を買うことを正当化していた僕にとって、サンダルというのは新境地だった。
それは「夏のちょい履き」という新たなカテゴリーだ。
「即Getでもよかったが、すぐに無くなりそうではないので1日考えて、翌日購入」と手元のGETNOTE に記してある。
夏場の暑い時、靴下を履かず、下駄箱から取り出してすぐに履けるサンダルは重宝した。
しかも、かかとのホールドがあるので運転にも使える。
そのうち、夏場の外出は AIR TIYO ほぼ一択となっていく。
AIR TIYO という名前が示す通り、クッショニングも配慮されている。
ただしそれはビジブルエアではないし、zoom air かどうかも怪しい。
「廉価靴店に展開されるナイキ」がそうであるように、何のエアだかわからないが、とりあえずエア名乗ってます。というところか。
ただ、実際に履き心地は悪くなく、ちょっと長めに歩いたら足が痛くなるということもない。
ある時、運動会に履いて行った日などは、急遽、父兄リレーに駆り出されてしまい AIR TIYO で100mを全力で走ってしまった。
さすがにこれはエアの能力を超えたらしく、それから半年ほど足の甲が痛かった。
それ以来、サンダルで走るのだけは禁忌とした。
秋から春は下駄箱で冬眠して、夏が来る度に AIR TIYO は活躍した。
ナイキのビジブルエアやzoomの靴ならば、そのうち加水分解して廃棄となるのだが AIR TOYO はびくともしない。
縫製も作りも丈夫で、どこも傷んでこない。
しかし、それはそれで困ったこともある。
廃棄のタイミングが掴めないのだ。
サンダルは素足で履くものだから、足裏の汗をダイレクトに受けてしまう。
しかも、インソール部分が外に露出している。
さすがに15年を過ぎたあたりから、汚れが目立つようになった。
見窄らしい
自分は気に入って履いているからいいが、他人から見ると「汚いサンダルを履いている人」に映るかも知れない。
つづく
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