思いのほか分厚い、青い風船の「5時間軍団」
「上り坂」の走り方はここ数年、固定している
視線は足下、拳の位置を下ろし肘を後ろに引き、極端に歩幅を狭めて進む
速く歩くよりは速いが、走りとしては歩くように遅い
ペースでいえば8分台だろう
登り切るまで「これは坂じゃない」と心に決めて、ただ前へ
下を向いて走っていると、この坂が終わった時に「青い風船」のペースメーカーが見えなくなっていないかと、内心ヒヤヒヤする
ただ、上ってしまえばこっちのもの
ここから先、筑波大学構内の6kmは「余力があるランナー」にとっては「ウィニングラン」気持ちのいいコースだ。
しかし、今日の僕はあいにく、そんな余裕はない。
36.5km
第12給水(水)
37km
「残り5km表示」が出た
残り5kmから、1kmごとに表示があります。
確かそう案内に書いてあったと想う
「青い風船」のペースメーカー率いる「5時間軍団」は思いのほか分厚い。
お姉さんはもうすぐそこに居るはずなのだが、屈強な男たちに遮られて返って姿が見づらい
ただ、もうすぐそこにいることは間違いない
38km
ついに「青い風船」が目前に迫る
38.1km
ペースメーカー二人のお姉さんのヨコに並び、ここで一気に抜いて前に出る
しばらくここで休むという手もあるが、お姉さんと日本代表の座を競っているわけではない。
追いついたということは、僕のほうがペースが速いということであり、今それを緩めることなくペースを守ろう
ペースメーカーの後ろはあれほど分厚かったが、その前にはぽっかりとスペースが空いていた
ペースメーカーに抜かれてから11km、一度は見えなくなり追うのを諦めかけた瞬間もあったが、ついにこの位置「ペースメーカーの前」に戻って来た。
とにかく、ここからゴールまで逃げるしかない。
猿壁十字路を右折して筑波大学構内へ戻ってきた。
笑顔はないが、なんとか、5時間は切れそうだ。心に希望の灯が灯る
39km
ここから今日二度めの折り返しコース
ところが、これが行っても行っても終わらない
もう、やめて~ 勘弁してぇ
と心で叫ぶけれど、だからといってコースは変わらない
コース左端を走っていると、時折ハイタッチを構えている人がいる
| 固定リンク | 0
「しらべるが走る!」カテゴリの記事
- 我が心の引退レース(2022.03.09)
- 長崎平和マラソン エントリー方法発表!(2020.02.12)
- 大迫傑曰く「タイムは気にする必要はない」(2020.01.21)
- マラソンの最後の1kmは、それまでの41kmとは絶対に距離が違うと思う(2020.01.20)
- 地道に走り、最下位を脱出(2020.01.18)