Jリーグ新ルール適用
Jリーグでは8月1日よりルールが変わった。
正確に言えば「2019-20シーズン向けの競技規則が適用される」
(国際大会、アマチュア大会では既に適用されていた)
その中から、機会が多そうなものを3点ピックアップしよう。
【1】勝敗を左右する「ハンド基準」
これまでのサッカーでは、ペナルティエリアで守備側選手の手がボールに触れただけで、攻撃側が「はんどぉ-」と絶叫して、とても見苦しかった。
ペナルティエリア内でのハンドはPK=1点となるため、攻撃側はダメ元でとりあえず「はんどぉ-」と叫ぶのがカラダに染みついていた。
従前のルールでは「ハンドではない」というケースの例示がとても少なく(ハンドだけに)主審のフリーハンド(裁量)が大きすぎた。
主審が「ここでPKもありかな」と思えば「ハンド」と判定できるケースが多かったのである。
直近ではJ2リーグ21節、京都-V・ファーレン長崎戦で亀川のハンドがあった。
このプレーは翌週にJリーグが公開している「#Jリーグジャッジリプレイで取り上げて」で、出演者が3者ともに「ハンドには相当しない」という見解を述べていた。
このPKは徳重健太が止めて、事なきを得た。
ルール変更のポイントは「腕の位置」
肩の位置より上、あるいは体から離した場合
すなわち「手で止めよう」としたことを「意図」ではなく「腕の位置」で判断できる条文とした。
さらに、自分でプレーしたボールが直後に手に当たる、近くにいた競技者がプレーしたボールが当たる、自分の体を支えようと地面についた手に当たるといったケースは「ハンドではない」とした。
【2】「FKの壁」
ゲームを見ていて「おやっ」と思うのがこの改訂。
FKに対して守備側が「3人以上」で壁をつくった場合、攻撃者は壁に入れず、壁から1m以上離れなければならない。
従来のような、壁の中に攻撃側選手が紛れ込み、蹴る瞬間にしゃがんで、そこを狙うという手が使えなくなる。
壁の中での小競り合いがなくなるため、ムダに試合が停まらないという利点もある。
【3】「ゴールキックのインプレー」
GKからビルドアップするチームにとって有利なのが「ゴールキックは蹴った瞬間からインプレー」
え、今まではどうだったの?
という人も少なくないと思う。
従前は「ボールがペナルティーエリア外に出た時」にインプレーだった。
改正後は「ボールが蹴られて明らかに動いた時」にインプレーとなった。
攻撃側の選手はペナルティーエリア内でGKからパス(ゴールキック)を受けることができるようになり、パスの技術が高いチームは、従前よりも、時間を使って組み立てていくことができるようになる。
また、相手選手がペナルティエリアに残っていてもゴールキックを蹴ることができるようになったので、強く・遠く・正確なキックを蹴るGKがいるチームは、ゴールキックから1本のパスで得点というチャンスが拡大する。
逆にいうと、GKのキックに難があるチームにとっては、難儀な改正である。
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