僕は「デリコの聴衆」にとても、驚いた。
客電がおちた
そこに二人の人影
時計を見る 19:03
Jリーグかと思った^^;)
設えた椅子に腰掛けると、KUMIが短く挨拶して演奏を始める
「123」
2017年リリース、現時点では最新アルバム「LOVE YOUR LOVE」より
原曲通り、アコースティックギターのイントロが、いきなり洪水のように場内を包む。
そこにKUMIが唄い始めると、さっきまで場内に充満していた音は、彼女の声に道を空ける。
聴衆は立たない よしっいいぞ!
聴衆は手拍子しない おぉ、いいじゃないか
今日のライブで、僕が存分に音楽の力に浸ることができたのは、この2行に記した要因に尽きる。
最高の聴衆だ
簡単にいえば「音楽がわかっている」
これは、欧州サッカーファンが、欧州の観客を評して言う時の「サッカーがわかっている」というニュアンスに近い。
彼らは基本的に静かに戦況を見守り、キラリと光るプレーに拍手を、頂けないプレーには敵味方に拠らずブーイングする。
試合の間、飛び跳ねて、歌って、相手のバックパスにブーイングして・・
それが、楽しいことは否定しない
実際、僕はV・ファーレン長崎が関東にやって来た試合のゴール裏でそうしている。
しかし、一般的に考えれば、戦況が俯瞰できるメインまたはバックスタンドで座ってじっくり見た方が、サッカーを楽しめることは自明だ。
さて、ここ「デリコの聴衆」は静かにKUMIとNAOKIの演奏に聴き入っている。
手拍子がない方が、音が澄んでいて、彼らの音楽が混じりけの無い清音で耳に届く。
しかし、これまでに見聞きしたコンサートでは、例外なく「お約束」「予定調和」の拍手があったし、これに「総立ち」「一斉投げ釣りポーズ(後述)」がセットで付いてくることもしばしば。
全体主義に洗脳されたかのように、皆で同じことをする聴衆には、疑念を禁じ得なかった。
てんきゅーとKUMIが短く言ってすぐ次の曲へ
「Birdie」
同じくアルバム「LOVE YOUR LOVE」より
「Hello」
2004年アルバム「LOVE PSYCHEDELICOⅢ」より
ここまで、決してスローバラードが続いたわけではないが、聴衆は微動だにしない。どうやら、今日はこれでいけそうだ。
幸せな気持ちに包まれる
LOVE PSYCHEDELICO Premium Acoustic Live“TWO OF US" Tour 2019
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