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2019年9月16日 (月)

MGCで見せつけたピンクの靴の威力

スタートラインに立った選手の足下を見て目を見張った。
皆ピンク色の靴を履いている!
選手が30人しかいないので、よりその比率が際立って見える。

よくみると、数人はadidas、asicsだが、8割方の選手が履いているのが「ズームX ヴェイパーフライ NEXT%(以下NEXT%)」
MGCに合わせて9月15日にナイキが発売したNEXT%の2ndカラー「ピンク」を履くことがナイキからオーダーされたようだ。


レース序盤
井上大仁が思い切り飛び出してくれるかと期待していたら、飛び出したのはそれを会見で「予告」していた設楽悠太だった。
序盤の下り坂を利してあっという間に独走してしまう設楽。
「ペースメーカー全盛」となった現代マラソンでは見られなくなった「本当のレース」が始まった。
しかしこの区間は「1ウェイコース」終盤にはここが上り坂であることを、この時点では意識できなかった。


都心の気温
意外だったのは設楽悠太が終盤に失速して14位に終わったことだ。2時間16分9秒
スタート時の気温24度ならば、設楽のペースは特別なものではなかった。独走する設楽をみて「設楽の作戦勝ち。なぜ皆この作戦をとらないのだろう」と思った。

僕は同じ時間帯、東京を走っていたが、MGCゴール当時(午前11時)の気温は29度だった。しかしニュースで確認すると、ゴール当時は34度となっていた。34度といえば「運動は原則中止」のアラートが飛んでくる気温。遮熱舗装も空しく都心では気温が上がったことが設楽には不運だった。


大迫傑
大迫はいつになく、汗をかき、体のタテ揺れが大きく、表情も豊かだった。本人がレース後に語ったように「少し慌ててしまった」ようだ。
特にラストの服部との攻防では、まだ前にいた段階で顔を歪めていた。そこで力をためる余裕がなく、最後の坂で抜かれた時に焦ってしまった。

1位の中村匠吾がゴールした瞬間、大迫は後ろを振り返り、4位の選手との差を確認していた。
代表「3つめの枠」の基準となる日本記録を持っているのが自分だからだ。
ファイナルチャレンジ(12月福岡国際、3月東京、びわ湖毎日の3レース)で日本記録を更新する選手が現れない限り、3位の選手すなわち自分が「3つめの枠」を獲得する。

大迫傑談話
「安心はできない。3月まで不安は続く。コーチと相談して、待つのか、さらに自己記録を狙いにいくのか決めたい」

「ファイナルチャンレンジ」3大会では最も高速コースである2020年3月東京マラソンには、設楽悠太を始めとするMGCランナーが出場するだろう。ペースメーカーが付くレースならば、日本記録が出る可能性もある。


NEXT%
大半の選手がピンクのNEXT%を履いて走ったレースは、NEXT%の1-2-3フィニッシュで終わった。
テレビ映像で見る限り、asicsメタライドを履いている選手は見つけられなかった。

MGCはヴェイパーフライ4%フライニットから格段に進化したNEXT%が、その真価を見せつけ、ナイキマラソンへの評価がさらに深化したレースとなった。

かつては発売と同時に売り切れていた「ヴェイパーフライ」だが、2019年SSシーズンからは潤沢に在庫して売るようになった。
MGCでピンクの威力を見せつけた日、ナイキ公式では「NEXT%」すべてのサイズが品切れすることなく注文を受けていた。

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