デリコの開演を待つ間、スピーカーについて語り合う
最前列で2階から入場。
階段を降りて始めにドリンク代の500円と引換にメダルを受け取る(交通系ICカードも使えた)
昭和の時代には公演のお約束だった「手荷物検査」は平成の時代で絶滅しており、もう行われていない。令和は「検査を知らない子どもたち」の時代になるだろう。
B2フロアにあるドリンクバーに直行して、ペットボトルのお茶を受け取り、B3フロアへ降りる。
座席は前から10番めあたり、最も左寄りの座席。
端っこに通路があるだろうと思ったら、壁ぎりぎりまで座席を設けていて一番奥まった席だった。
これは人が埋まる前にトイレを済ませておかねばと、荷物を置くや否や廊下に出る。
トイレの場所を尋ねると、サンボマスターのボーカルの人に似ている兄ちゃんが、にこにこしながら言う。
「あそこを左に折れて奥なんですけど、ちょっと分かりづらくて。また近くで聞いてください」
駅から徒歩10分くらい離れているかのような案内だが、実際にそのトイレはわかりづらかった。
戻ってくるとまたサンボマスターから声がかかる
「わかりましたか?」
親切だ。愛想がいいじゃないか。客商売はこーじゃなくちゃ。
開演まで、まだ50分近くある
「ほんとに2人みたいですね」
NAOKIとKUMIのために、ステージにセットされている椅子2つ。
仲野君が言う
「このステージセットと少ない人件費で、全国20カ所なんてぼろ儲けですね」
そうだね、原価率低いよね・・
この時は僕も疑うことなく同意したが、それは大いなる誤りだと後で気づくことになる。
「いいですね。楽しくなってきました」
仲野君がそう言っているのは、場内に流れているBGMに起因する。クラプトンやビートルズ、any old rock'n roll
「アコースティックギターがきゅっきゅっと鳴ってますよね」
それから、しばらくはオーディオ・スピーカーについて語り合った。
僕は中学の頃からオーディオにはまり、自分のおこずかいができた大学からは、スピーカーはダイアトーンDS25BⅡ、アンプはトリオ、カセットデッキはTEAC、プレーヤーはTechnicsを揃えていた。
やがて大人になり、音楽から離れた時代にそれらはすべて処分してしまったが、今でも有楽町のビックカメラに行けば、スピーカーの前で、しばし指をくわえている。
今はかつてのダイアトーンやヤマハのような「顔」のスピーカーがなくなったな。お、このJBLはそれに近いかも。でも、これを鳴らすにはアンプが必要だし、そもそも置く場所がない・・
いま、音楽を鳴らしているのは数年前に買った「BOSE M2」パソコン用の小型スピーカーだが、住宅事情のため、それさえも存分に鳴らせていない。大きいスピーカーを存分に鳴らしたいが夢のまた夢。
一方、最近、新築マンションに引っ越したひとり暮らしの仲野君は3LDKの間取りを持て余しているという。
それだったら、やり放題じゃないか。1つはAudio&Video roomにして・・・
徐々に客席が埋まってきた
男性比率は思ったより高い。7割、いや8割くらいか
そして、スキンヘッドにした人が結構多いな
(ライブの間ずっと帽子をかぶってる人もけっこういた)
僕は帽子を鞄に仕舞いこみ、スマホの電源を切って、時計を見る。
19:01 だが、まだ始まらない
LOVE PSYCHEDELICO Premium Acoustic Live“TWO OF US" Tour 2019
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