空也上人立像(第2話)
1200年頃 鎌倉時代初期
空也の還浄からおよそ200年後、六波羅蜜寺の「空也上人立像」が作られます(現在は国の重要文化財)
空也上人が口から阿弥陀仏を吐き出している立像として、最も有名な木像(高さ117.6cm)でこれが、後に日本史の教科書に載る立像です。
空也上人が創建した京都 六波羅蜜寺の宝物館に収蔵されています。
宝物館(収蔵庫)
■開館時間:8時30分~16時30分
■入場料:600円
■六波羅蜜寺は弁財天を祀る寺院。財運祈願の銭洗い弁天がある。弁財天にちなんだ金運御守が500円で売られている。
「空也上人立像」が作られたのは「鎌倉時代初期」と推測されていますが、正確な時期はわかっていません。
胎内に「僧康勝」という墨書があることから、作者は運慶の4男、康勝という説が有力。
その特徴である「口から出ているもの」ですが「南無阿弥陀仏」の六字名号が小さな化仏となって口から出ています。六体の化仏は針金で留められています。
空也の立像についてしらべると、日本史の教科書に載っている六波羅蜜寺の「空也上人立像」以外にも4つの空也上人立像が存在することがわかりました。
5体のうち4体は、空也が南無阿弥陀仏を唱えると、その六字名号が阿弥陀如来の化仏となったという伝説に基づく立像です。服装、装備はすべて同じですが、表情、動作に差異が異なっています。その4つを以下に挙げます。
【1】京都 六波羅蜜寺
没後250年経った鎌倉時代に作られたとされる。
歴史の教科書に載っている像。空也上人像といえば、この像を思い浮かべる人が大半。
※2011年にレプリカが販売された(後述)
【2】京都 月輪寺
鎌倉時代の作とされる。
眼光が鋭く、激しい情念がほとばしる空也上人立像。
■口から出た阿弥陀仏は、3体ずつ2方向に吐き出している
■作者は不明
■国の重要文化財に指定されている
仕様
■高さ119cm
■六波羅蜜寺の空也上人立像と比べて、かなり若い。目を大きく見開いている
■胸の前に鉦鼓を下げている
■右手の撞木は前に突き出している
■左足を前に踏み出していて、左手の鹿杖が前に傾いている
■ほぼ真四角の台座に乗っている
【3】鳥取県琴浦町 転法輪寺
当地では、971年に空也が立ち寄り、この地で入定(死亡)したと伝えている。
口から「南無阿弥陀仏」の化仏は出ておらず、他の空也上人立像とは趣が違う。
2体あり、1体は入定の姿を表す。
仕様については不明
つづく
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