長崎平和マラソンまで、あと1年
1年後の今日、2020年11月29日(日)長崎市で「長崎平和マラソン」が開催される。
2018年3月にこのブログで取り上げた時は、まだ計画段階だったが現在は開催に向けて準備が進んでいる。
全国的にみると今でもマラソン「非開催県」が複数あるが、長崎県は既に「開催県」である。
■長崎県とマラソン
2011年11月19日
「長崎国際マラソンin佐世保ハウステンボス」開催
それまでマラソン「非開催県」だった長崎は「坂が多く平地が少ないためコースが確保できない」と言われていた。
それでも、マラソンをやろうと思えば、町の中心の商業地には平地はあるわけで、ベルリンマラソンのような世界屈指の高速コースを目指さなければ、コース取りはなんとでもなる。
東京マラソン以降、全国各地で「マラソンは儲かる」という成功事例が出ていながらも、開催の声が上がらなかったのは、市民ランナー人口が少なく、行政を突き上げるほどの世論が集約されなかったのである。
そんな時、最初に手を挙げたのがテーマパークのハウステンボス(佐世保市)
他県でマラソンを運営していた実務経験者を招聘し、開催の準備を進めた。
ただし、コースはハウステンボスを出発して近隣の自動車専用道路を2往復するというもの。園内を走るエリアでは来園客の応援があるが、高速道路に人は住んでいないので、沿道住民の応援は得られない。
ハウステンボスは「佐世保市ハウステンボス町」という、行政上の町名を持っているが、佐世保市の中心部からは遠い。
(ジャパネットの本社は近いけど)
コースも佐世保市方面には行かない。
従って、佐世保市民の関心は薄く、というよりほとんどの人が知らなかったと思う。
本来、市民マラソンには欠かせない行政の後押しは、ほとんどなく「ハウステンボスの興行に過ぎない」という冷ややかな見方だった。
さて、栄えある「長崎県初のマラソン」として開催されたこの大会だが、当日の運営がうまくいかず、出場者の不興を買い、翌年は開催されなかった。ハウステンボスはその後、ランニング大会を主催してノウハウ作りに取り組んでいたが、マラソン開催には至っていない。
筆者は当時、相浦総合グラウンドを出発して、鹿子前の海きらら横を抜けて動植物園へ上がり、村上龍原作映画「'69」で妻夫木聡も走ったSSKのジャイアントカンチレバークレーン脇を通って、サンプラザ>四ケ町という日本一の直線アーケードを駆け抜ける"日本初"のマラソン「佐世保ハウステンボスマラソン」を提唱していたが、ハウステンボスの失敗でその可能性は潰えた。
「長崎平和マラソン」の話し(つづく)
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