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2019年11月17日 (日)

札幌 五輪マラソン(最終話)

2020年夏、124年の五輪史上初めて、開催地以外でマラソンが開催される。その知らせは東京都にとって唐突にもたらされた。


2019年10月17日
IOCバッハ会長が「マラソンと競歩を札幌に移すことを決めた」と発表
小池百合子東京都知事は「寝耳に水」だったことに言及

2019年11月1日
開催地の札幌変更を決定
東京都(小池百合子知事)、IOC、大会組織委員会、政府の4者会談で合意した。

この会談では「マラソン、競歩以外は(これ以上)都外に移転しない」ことを確認。
これにより、パラリンピックのマラソンについては既定どおり、東京のコースで行われることになった。

長距離競技者を東京の暑さから守る「アスリートファースト」が、札幌変更の論拠と説明されているが、パラリンピックは含まれていない様子。

パラリンピックのマラソンが東京コースで行われれば、東京都の予算で行った路面温度を下げる試み「遮熱性舗装」も、1度は活用されることになる。


さて、札幌開催が決まった東京五輪マラソン
決まっているのは日程のみ。
放送権利の都合上、日程は動かせないだろう。

2020年8月2日(日)
東京五輪女子マラソン開催予定

2020年8月9日
東京五輪男子マラソン開催見通し

”涼しい土地”でやるからには、時間も早朝6時スタートが求められる。

迎えた大会当日、札幌で9時スタートにしたところ「当日6時の東京と気温が変わりませんでした」では洒落にならない。


コースは市民マラソンの人気大会「北海道マラソン」のコースが下敷きになるだろう。
公道封鎖、緊急避難経路、警備、ボランティア配置

マラソンには「公道」を走るという定義があり「公道」を使い市民生活を制限する以上、管轄する自治体との調整に時間がかかる。
決定から9ヵ月しか準備期間がないマラソン大会を聞かない。
従って、既に実績がある「北海道マラソン」をほぼ踏襲することになると推察する。


北海道マラソンは、日本で唯一8月に開催されるマラソン。
2019年8月25日の大会は第33回を数えた。
本来、マラソンシーズンは10月~5月であり、6月~9月のマラソンは危険とされている。

それでも北海道で例年開催されているのは「北海道が涼しい」からである。
しかし、2010年8月29日の大会では気温が30度を超えた。
その後も2012年、2015年には28度を記録。

8月2日、9日の場合、日中は28度超えを警戒される。朝6時スタートは必須と言える。
しかし、その日朝6時の札幌の気温が、果たして東京より何度低いのだろうか・・・

おわり

 


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