コンビニ店員との慣れない間
2020年7月、東京五輪2020を間近に控えた頃、日本ではすべての小売店でレジ袋の無償提供がなくなる。
Free shopping bags will no longer be offered at all retail stores.
化石資源からできたプラスチック製の買い物袋すべてが対象で「弁当」など運ぶ中身による例外は無い。袋の価格は小売店が決める。
2000年代に入って、一部の自治体や個々の小売店の取組としてレジ袋有料化が始まった。
僕が初めてそれに接したのは、2012年、佐倉朝日健康マラソンを走りに行った時、スーパーで「袋持ってますか?」と聞かれた時だった。
2019年5月31日、SDGsに則り、日本政府は2030年までに使い捨てのプラスチックごみを25%削減する目標を立てた。
その直後の年6月3日、原田義昭 環境大臣が「2020年東京五輪前までに、レジ袋を無料配布している業者に対して無料配布の禁止を法制化する」考えを公表
11月1日に「2020年7月より有料化の方針を政府が固めた」と報道された
レジ袋はもらう度に自宅で「レジ袋入れ」に保管しているが、ゴミ分別に使うのは週あたり5~6枚。買い物をする機会はそれより多いので、必然的に袋が溜まってしまう。ゴミ袋に使うには小さいものは、そのままゴミ箱に捨てることもある。プラスチック使用を減らすという観点から、好ましくない状況だ。
法制化まで、あと6か月。
レジ袋は恐らく5円程度なのだろう。ちりも積もれば山となる金額だが、それ以上にレジ袋が溜まってしまうのをなんとかしたい。
ここは「袋要りません」の仲間入りだ!
ということで、練習がてら、新しい習慣を始めることにした。
レジ袋を断るのはいいが、アイスやヨーグルトを手に抱えて歩くわけにはいかない。そこにはマイバッグが必要だ。
そこで、購入したのはいつか買おうと前から目を付けていた「ShupattO」
一瞬で折りたためるエコバッグだ。
いつものコンビニに寄る。
これまでのルーチンとして「はいポイントカード」と言ってスキャンしてもらい「支払いはクレジットで」と告げる。
袋詰めは店員さん任せだったので、特に支障はなかった。
ところが「袋要りません」宣言がこれに加わる。
そして「袋要らない」と言った途端、店員さんは袋詰めからも手を引く。
すると消費者側の僕は俄然忙しい。
「袋要りません」をためらっていると、店員さんはさっさと袋詰め態勢にはいってしまう。
しかし、カードも出さなければならない。
これまで、僕がカード決済をしている間に、店員さんが袋詰めという分担だったのだが、すべてが僕の役割になってしまう。手持ち無沙汰な店員さん、忙しい僕。
そして、もう1つ困ったことは、コンビニではカゴがレジで回収されてしまう。
スーパーならば、カゴを持ってサッカー台に移ればよいのだが、コンビニではレジで袋詰めしなければならない。そして、大概のコンビニはレジ横におでん、肉まん、チロルチョコなどが置いてあり、面積が限られている。
きっと、各コンビニチェーン本部の皆さんは、来たるべき「袋要りますか?」対策に、頭を痛めているはずだ。
オペレーションは、それぞれの決済手順によって分かれるだろう。
店員さんがカードを預かる場合、客側が詰めればよい。
決済(カード読み取り)を客が行う場合は、店員さんが「袋詰めお手伝いしていいですか?」と一声かけるのがよいと思う。
さて、しばらく使ってみてマイバッグ「ShupattO」の秀逸さに驚いている。
本当に、両端を引っ張るだけでシュパッと畳めてしまう。
メーカーのマーナは、これから大繁盛するに違いない。
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