大迫傑曰く「タイムは気にする必要はない」
大迫傑が2019年の著書「大迫傑 走って、悩んで、見つけたこと。」でこう言っている。
(以下引用)
日本の人たちはタイムを気にしすぎると思います。マラソンはレース当日の気温や風でペースが大きく変わります。最近はシューズやフォアフットが注目されていますが、マラソンはそれだけが要因にはなりません。シューズでタイムが上がったとしても、風や天気の影響で落ちることもある。(中略)市民ランナーの方もあまりタイムのことは気にする必要はないんじゃないかなと思います。
(引用ここまで)
世界記録を持つエリウド・キプチョゲと同じ「ズームX ヴェイパーフライ NEXT%」を履き、同じ「MAURTEN GEL 100」を使っても、気温が24度まで上がれば、タイムもなにもあったもんじゃない。
僕は大迫傑の言葉を思い出し、気持ちを切り替えようと独りごちてから、新横浜の街へと歩き出した。
この日はラグビーW杯の準決勝が横浜国際総合競技場で行われる日。
新横浜の駅に向かう僕の前方から大量の外国人が押し寄せてくる。彼らは皆テンションが高い。「いぇい、ぼろ勝ちだぜ」
「こてんぱんにしてやる」
とか言いながら(多分)歩いている。
もう既に試合が始まっているかのようだ。
僕はマラソンには暑すぎた1日の責任を誰に問うこともできず、やさぐれた気持ちで歩いて行く。日本人は不機嫌だな、世界中の悩みを一人で背負ってるんじゃないか?と思われても構わない。僕は機嫌が悪いのだ。
普通、マラソンを終えた後というのは、どんなタイムであれ、一定の達成感、そこまでいかなくとも安堵感くらいはあるものだが、今日は何もない。
マラソンではお約束、ゴール給水のペットボトル配布は無かったので、ファミマに寄ってアクエリを一気に半分飲み干すと、心身が落ち着きを取り戻した。
意識が朦朧としていたのか、新横浜から間違えて小机方面に乗ってしまい、マリノスサポかっと自分につっこんだ。
レースを終えて、ひとつだけ言えることは、10月のレースはもう走らない。
一番の理由は、台風の影響で中止になるリスクがあるということだ。
どれだけ暑い中だろうが、見知らぬ土地に旅して楽しみにしていたレースを走れば、一定の満足感が残る。
気象条件やタイムが同じ結果だとしても「東北・みやぎ復興マラソン」を走り、沿道の皆さんとふれ合うことができたら、どれだけいい想い出になったことか。
次に、気温が20度超えれば、せっかくの調整も台無しということだ。
大迫傑は「タイムのことは気にする必要はない」と慰めてくれるかも知れないが、できれば、目標をクリアして機嫌良く終わりたい。
来季以降は11月下旬以降の大会にしよう。
ズームX ヴェイパーフライNEXT%が足に合わなくてできた酷い血マメは、レースを終えて3か月経ってもまだ治りきっていない。
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