日本史上、もっとも有名な靴 ヴェイパーフライ
恐らく「ヴェイパーフライ」は日本が始まって以来、もっとも広く民衆に知れ渡った靴だと思います。
そう思いませんか?皆さん
と、誰に聞いているかわかりませんが
以前ならば、仲間と呑みに行って、靴の話しをすることはありませんでした。たとえ、そこにランナーが僕以外に居たとしてもです。ところが、今はヴェイパーフライの話しには、誰もが絡むことができます。
1995年から1996年にかけて、イエローグラデ(airmax95 1st)が話題になり「エアマックス狩り」が起きた時でも、そういう話題を出すのはコレクター仲間の席に限られていました。
先日、ある市民ランニング大会のスポーツボランティアをした時のことです。
ハーフマラソンをトップ集団で走り終えた選手の足下をみると、ピンク、黄緑、ツートーン、オレンジの靴。そう「NEXT%」の3色と「ヴェイパーフライ4%フライニット」です。
何人かのランナーに「ヴェイパーフライですね!」と声をかけると、誰もが雄弁に反応してくれました。
僕はその日、NBを履いていたので(まぁボランティアにヴェイパーフライを履いていく訳はないのですが)恐らく"世の中のヴェイパーフライを履いたことはない人たち"向けのコメントをしてくれたのだと思います。
「いいですね、やっぱり」
「すごく、跳ねますね」
「今日初めて履いたけどスゴイです。足が残っている(疲れていない)」
「すごいけど、僕は使いこなせてないと思います」
最後の方は、とても謙虚な方なのでしょう。トップ集団を走ってきて、これでヴェイパーフライを使いこなしたら、スゴイことになるでしょうね。
個人的には、フライニットを履いていたランナーに共感しました。ただ、そのモデルしか持っていないだけかも知れませんが「NEXT%よりもフィットするから」という理由で選んでいるならば、ご同輩です。ただ、疲れているランナーにそういうややこしいことを言うのは止めときました。
皆さんのミッドソールを見ると、雨のせいかかなり傷んでいるように見えました。
「ヴェイパーフライは雨に弱い」という言説がありますが、僕は当たっていると思います。
NIKEはNEXT%では水対策でアッパーを変えたのですが、ミッドソール外側に水対策をすべきかなと思います。フライニット→NEXT%でズームXフォームの外観も異なっているので、何か変わっているのかも知れませんが、NIKEはアナウンスしていません。
高校生のボランティア達は、そんなトップランナーの靴を見ながら「三色あるんだよね」「緑とピンクとツートーンね」「三月にまた新しいのが出るらしいね」と口々に言い合っています。
今の高校生ってスゴいな。と思ったら「キロ5分で走る」のだそう。
陸上部なの?と尋ねると「いいえ。うちの高校は皆、キロ5分で走りますよ」とのこと。
恐ろしい高校です。
ちょっと対抗意識が出て、まぁそのペースで何キロ走れるかだねぇ水を向けると「3000くらいです」つまり、キロ5分で3km・・あ、それはムリだと思って、話しを打ち切りました(笑)
僕が3年前からその靴で走っていると言うと「あの靴は走り方を変えなければいけないんですよね」と質問されました。
その回答は次の通りです。
ヴェイパーフライの特徴には、推進力を増す「カーボン」と、衝撃を吸収する「厚底(zoomXform)」の2つがあって、推進力を得て速く走るためには、確かに走り方を変えないといけないと思います。つまり、リアフット着地の人はフォアフット寄りに変えるということです。
でも、走り方を変えなくても、衝撃を吸収してくれるという特典の恩恵には預かることはできます。疲れは軽減するということです。そして、走り方を変えないと、カーボンのせいで返って遅くなると言うこともありません。つまり
走り方変えなくても履けます。ただ、速くならないですけどね。
ただ、こんな長文を話したら変人と思われるので、実際に口に出したのは最後の一行だけですが。
| 固定リンク | 0
「スポーツ」カテゴリの記事
- 柔道混合団体 ルーレットが回って僕の目が点になった(2024.08.06)
- 角田夏実の表情をみて僕の「五輪スイッチ」が入った(2024.07.31)
- お家で見る「夏の風物詩」鈴鹿8耐2024(2024.07.22)
- ポルトガルベスト8止まり ロナルド「最後のW杯」「もう1度ユーロ2028」も見たい(2024.07.19)
- GKディオゴ・コスタのビッグセーブ「4」連発でポルトガルが2大会ぶりにQuarter Final(ベスト8)へ(2024.07.06)