「メタライド」ではなく「ズームX ヴェイパーフライ NEXT%」を選ぶ理由
東京マラソンを走る皆さんへ②
今日は、2月29日、つまり大会前日発売のアルファフライが手に入らない場合、どの厚底で走るかという話しです。
少しだけ靴業界の販売方法についてお話しします。
靴を含むスポーツ用品は年間を4つのシーズンに分けて販売します。
これを「シーズン展開」といいます。
4つのシーズン
「SS=春夏」「LS=初夏」「FALL=秋冬」「WinterまたはHOLIDAY=冬」
メーカーによって年2回、3回展開ということもあり「2019FW」と表記されている場合「FALLとWinterを通しての展開」つまり2019年7月頃から12月頃までの販売を意味します。
7月~12月の展開といっても、その間、四六時中在庫が補充されるわけではありません。
その期間のどこかで発売するということです。そして、一旦市場に全商品を出荷すると、好評だから増産ということはありません。
スポーツメーカーの展開は基本的には「事前受注生産」「売り切り販売」「増産・在庫補充なし」なのです。
これを現在、市販されている2つの選択肢に当てはめてみます。
1.ズームX ヴェイパーフライ NEXT%
2.メタライド
ナイキは4シーズン展開であり、現在販売している「駅伝パックカラー」はNEXT%の3rdカラーです。
2019年7月 黄緑
2019年9月 ピンク(MGC当日に発売)
2019年12月 駅伝パック(箱根駅伝直前に発売)
本来ならば、NEXT%4番めのカラーが出る順番ですが、WAが1月末に発表したルール改訂の影響で「アルファフライ」を4か月早めて"発売しておく"必要に迫られたわけです。
2月16日現在、ナイキ公式通販には「駅伝パック」27cm~29cmモデルの在庫がありました。
結論をいうと、これを押さえるのがセカンドベストです。
一方、asicsのメタライド
asicsも4シーズン展開であり、現在販売されているのは4番めのカラー
2019年2月 黒×赤
2019年7月 青
2019年11月 黒
2020年2月 白
2月16日現在「黒×赤」「黒」「白」の3種について、主要サイズが売られていました。
これは先に書いた靴事情からすると、異例のことです。
1stカラーの「黒×赤」は市場の飢餓感を煽るためかごく少量販売で、2019年3月からこれまで買うことはできなかったカラーです。
NEXT%、メタライド両方を使っている経験から次のことが言えます。
いわゆる「厚底」靴の特徴は2つ「衝撃吸収」「高反発」です。
42.195kmを走るには「衝撃吸収」が必要であり「NEXT%」が優位。いわゆる「後半、足が残る」ということです。
「高反発」ということでは「メタライド」の方が"誰にでもその恩恵を享受できる"と言えます。
つまり、フォアフット走法ではなかった人も、履いた途端にフォアフット走法になってしまうということです。
ただし、走る仕組みを知っているランナーならば、そのリスクが理解できると想います。10kmレースならばメタライドが速いと思いますが、足が終わってしまってはマラソンを楽しむことはできません。
従って、NEXT%が現状のセカンドベストなのですが、この靴で42.195kmを走るには1つ注意することがあります。
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