東京マラソン中止
東京マラソンを走る皆さんへ③
を書く予定でしたが、一般ランナーは走れなくなってしまいましたね。
そこで、今日はサブ3ランナー山岡君の話しをしましょう。
僕は東京マラソンには4回応募して2回当たったのですが、彼は7回応募して一度も当たっていません。
山岡君とは、1度だけ2018年につくばマラソンを共に走りました。
といっても、ゴールタイムが2時間くらい違うので、整列からゴールまで、その日一度も顔を合わせることはなく、次に会った時に「出たの?」と聞いたのでした。
そんな彼が、去年、ランニング中に交通事故に遭いました。
強く頭を打ったそうで、しばらく入院したとのこと。
「今でも、立っているとふらふらするんです」
久しぶりに会った時に、事故のことを聞かされた僕は、まぁたまにはゆっくり休んだらいいよと声を掛けたのです。
すると、彼は沈痛な面持ちで、そうもいかないんですと切り出しました。
こんな時に限って、東京マラソンが当たっちゃいまして・・
マラソンの神様は気まぐれです。僕は、神様は抽選日に有給休暇でも取っていたんじゃないかと思いました。
それで、どうするの?と尋ねると「今は1mも走れないので、近くなったら考えます」とのことでした。
そして先週のこと
僕のスポーツボランティアの配置がわかったので、彼に連絡をとってみると「今は代理出走ってムリなんですよね」と切り出しました。
以前はどうか知らないけど、2017年にSECOMが入って、事前受付でタグを付けるようになってからは、ムリだと思うよ。
僕は陸連審判員ではないので、友だちとしてやんわりと不可能をアピールしました。
「ちょっと走ってみたら、やっぱりふらつくんです。でも、せっかくだから出ようと思っています」
僕が彼のお兄さんならば、ムリするなよと言うところですが、8回めの応募でようやく出走権を手にしたことを知っているだけに、こう言って励ましておきました。
人形焼き、取り置きしとくから^^;)
僕の持ち場は人形焼きではありません。もちろん冗談です。
2009年に初めて走った時、速いランナーが全部食べてしまって、空っぽのバットを恨めしく見たのが忘れられないだけです(笑)
ところが、大会まで2週間を切った2月17日、一般ランナーは走れなくなりました。
主催者は次のことを発表しています。
1.参加費は返金なし
2.2021年大会に先行エントリー権利付与
1.既に必要経費の支払いは終わっており、返金したら主催者が負債を被ることになります。
今年から参加費を値上げしているので、その分利幅があったとしても、一部返金というのは聞いたことがありません。
既に手配済みの記念品・完走賞などは、宅配するとよいと思います。
僕はそれを2019年に中止になった「東北・みやぎ復興マラソン」で経験しました。もちろん中止になっても、何も送ってこないというケースはあります。同じく僕が経験した2011年「佐倉朝日健康マラソン」の中止では、記念品等は被災地に送られました。
東京マラソンの場合、2020のネームが入った「メダル」「タオル」など大量の記念品があるわけで、利幅部分は、これを送る宅配費に充てるのが妥当かと思います。
2.前例として、台風で中止になった横浜マラソンが2019年大会で行っています。
エントリーが抽選となる人気大会では、お金は返さないけど、出走権はつけてあげるというのは、いい妥協点ではないでしょうか。
この展開、山岡君にとっては願ったり。来年、体調を戻してから走ることができますからね。
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