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2020年2月 2日 (日)

「元旦、オリスタ、決勝」のチケットは鹿嶋の高校生に託した

「チケット譲ってください」
「席種問いません」

チケット譲渡を懇願する鹿嶋サポーターの誰に言うでもなく、僕は呟く

チケット持ってるんだけど、高校なんだよね・・

大人の皆さんは、僕の独り言をスルーしている
すると、左前方にいた2人組女子のすずちゃん(名前不詳)が「私たち高校なんです!」と反応してきた
わっ、まさかそう来るとは思わなかった^^;)

でもね、買う時に1万円かかったからなぁ・・
(実際には手数料込み12,000円)
そういうとすずちゃん
「いくらならいいですか」と畳みかけてくる

そうだねぇ、5千円くらいなら
すると、すずちゃんとその友だちは少し表情が曇った。
なんだか悪いことを言った気がして、あぁムリしないでと言うと、視界の右端から男子高校生が、じゃいいすか?と割ってはいる。
慌てたすずちゃん「あ、買います!お願いします」
男子それをみて一旦ステイ
僕はすずちゃんに向き直り、それじゃというと、電光石火で鞄から財布を取り出す。

それは数年間コートのポケットの底で忘れられていて、しわくちゃになったような千円札をすずちゃんは三枚取り出して僕に手渡す。
「申し訳ないです」
そして、また鞄を探り、他の所から同じくしわくちゃのを二枚。
「申し訳ないです」

すずちゃんは、1万円で買ったものを半額で譲ってくれるということについて。
プレ値にしては割と穏やかな値付けについて。
負けたばかりの傷心サポーターからチケットを買い取ることについて。
いろいろな意味がこもった(そう僕には読み取れる)「申し訳ないです」を何度か繰り返した。
僕はいたたまれない気持ちになった。
「自由席高校」チケットの元値は2,500円。僕が1万円で買ったとはいえ、すずちゃんからしてみれば 5,000円は元値の倍であり、安い買い物ではない。
それでも「元旦、オリスタ、決勝」に進んだ愛するクラブの勇姿を国立で目撃したい、応援したい。その一途な気持ちで必死に千円札を取り出している。

僕も鞄の底から「自由席高校」のチケットを取り出してすずちゃんに渡す。
ちゃんと確認してね
「はい、確かに。ありがとうございます」

がんばってね、勝ってね

なんだか、偽善者になったような台詞を言って、その場を後にした。
ただ、僕に「いいことをした」という気持ちがあった。

あのまま、僕には使えない「高校」のチケットを持っていても価値はない。
間違えて購入したことを告げたところ、チケットストリート側から言われたように、今度は僕がチケットストリートで出品し、見ず知らずの人の手に渡っただろう。
それならば、観戦を熱望するすずちゃんに、この手でチケットを託したことに価値があると思う。

数日間、やはり高値で売りつけてしまったのではないかと気になってチケットストリートを覗いていた。すると同じチケットが1万円で取引されているのを見つけ安堵した。これならば「長崎のおじさん、鹿嶋のすずちゃんに高く売りつける」ということにはならないはずだ。


もしも長崎が負けても国立のこけら落としは目撃したい。
試合前はそう考えていたが、チケットを手放したことでその気持ちは雲散霧消した。

こうして長かったV・ファーレン長崎2019年の旅は終わった。
リーグ戦では落ち込むことが多かったものの、YBCルヴァンカップ、天皇杯では僕らを十分楽しませてくれた。そして「元旦、オリスタ、決勝」という夢を見せてくれた。

サッカーには夢がある。希望がある。リアルな現実を充実させてくれる予定がある。長崎を愛する親戚や仲間との共通の話題がある。
一年めより二年め。V・ファーレン長崎を通じてサッカーを楽しむという僕の新しいライフワークはさらに充実の度合いを深めている。

「V・ファーレン長崎2019年の旅」おわり

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