COVID-19(新型コロナウイルス感染症)とマスクの効能について
現代社会にはインターネットという媒体があるため、僕のような無名の一般人でも、一端の評論家気取りで、情報を発信できるわけです。
だから、そこには様々な属性の情報があります。
以前、あるベストセラー作家と話した時
「インターネットの情報は嘘が多いので、疑ってかかる必要がある」と言われて、断定的にモノを言う人だなぁと想ったことがあります。
僕が想うに、インターネット上に嘘が多いのではなく、論点を切り分けられない人が、一面だけを捉えて書いた情報が多いのだと想います。
その人は決して嘘・間違ったことを言っているつもりはない。
しかし、それはある特定の条件下での話しであったり、前提の提示がばっさり抜け落ちていたりするわけです。
そういう論説は、日本では古来から「独善的」といわれています。
COVID-19(2019年確認新型コロナウイルス)の話題における「マスクは意味が無い」論もその1つです。
まず、感染症の話しをする時には感染ルートの前提が必要です。
感染は母親から胎児に感染する「垂直感染」とそれ以外の「水平感染」に分けられます。
COVID-19は、現時点においては「水平感染」の話しです。
水平感染には次の4つのルートがあります。
■接触感染
感染者の飛沫が付着した物に触れ、その手で口や鼻を触ることで起こる感染
■飛沫感染
感染者が放出した飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)を口や鼻から吸い込む感染
■空気感染
空気中を漂う微細な粒子(飛沫核)を吸い込むことにより感染する
■媒介物感染
汚染された水、食品、血液、昆虫などを介して感染する
現時点において厚労省は「接触」「飛沫」感染であるとしています。
接触感染とは、感染者がくしゃみを手でおさえる→その手でドアを開ける→他人がそのドアノブを触る→十分に手を洗わずにおにぎりを食べる^^;)
といったことです。
別に「やぁ久しぶり」と言いながら"このこのぉ"とボクシングの真似をしてじゃれ合うことではありません。
飛沫感染とは、満員電車で(マスクをしていない)感染者がくしゃみをする→そのつばを(マスクをしていない)となりの人が口から吸い込んでしまうということです。
手洗いをして、マスクをしていればいいという話しです。
これらの前提を確認してしまうと「マスクをしないことのデメリット」は説明できても「マスクの予防効果は限定的」という論証は難しいと想います。
知人が「今度のウイルスは歩いているだけで誰でも感染するから、マスクは意味が無い」と言って周りを脅して回っていました。恐らく「空気感染説」をまき散らすフェイクニュースを見てしまったのでしょう。
別の知人が「子どもにはマスクは逆効果らしい」と吹聴していたので、理由を尋ねてみると「子どもが菌の付いたばっちぃ方をなめるから」だそうです。
一生言ってろ
と、小さい子どもが居ない人は想うでしょうが、小さい子どもがいる親にとっては、有用な言説でもあります。ただ、それを「逆効果」と謳うのはバズ狙い過ぎですね。
| 固定リンク | 0
「心と体」カテゴリの記事
- コロナ咳に効いた薬 コロナ後遺症の咳が止まった日数(2024.06.01)
- 「コロナ後の咳」は5週間止まらず。大規模病院の内科呼吸器科にかかる(2024.05.31)
- コロナ再罹患の世界記録を作ってしまったのか?(2024.05.30)
- 近寄らない・寄り添わない医師と寄り添ってくれた薬剤師(2024.03.14)
- 「コロナ後 咳が止まらない」「リフヌア 居住地」(2024.03.13)