スーパーで集まる花見散歩
毎年、サクラが咲いた頃「スーパーで集まる花見」を主催する。
多摩川のそばにある大きなスーパーマーケットで集合。
それから、食料品売り場へ繰り出して、それぞれが呑みたいもの、食べたいものを買う。
鰺フライ、とんかつ、サンドイッチ、サラダ巻き、焼き鳥、玉子焼き、つまみ菓子、食玩(笑)
1人だとこんなには買えないが、皆で買えば、いろいろと美味しいものが買える。
それを集まった人数で割り勘。子どもは人数に数えない。食玩は小さい子どもに「仮面ライダーでもいいよ」と薦めるのがお約束。
今年はこの週末がその予定日だったが、3月の初めに取りやめをメンバーに伝えた。
誰もが「仕方ないですね」「了解です」と言って、僕の判断に賛同してくれた。1人だけ「正解だと想います」と言われて、ちょっと表現しづらい気持ちになった。
それでもサクラは咲く
一年間にわたり、夏の暑さや冬の寒さに耐えて、しっかりと準備をしてきた、この晴れ舞台
月影のいたらぬ里はなけれども眺むる人の心にぞ住む
(法然上人の言葉)
僕らが見ることで花はそこに存在する。
僕らが見に行かなければ、花はそこにはない。
メンバーの1人を誘って「スーパーで集まる散歩」に出かけることにした。
食べ物も飲み物も買わず、多摩川の土手を散歩する。
どうして、歳をとると花が綺麗だと想うんですかね
若い頃は、他に見ているものがあったんですかね
仕事や家族のことで花が見えなかったのかも知れないですね
それとも、年齢と自然や花を愛でる気持ちの因果関係が、科学的にあるんでしょうか
こういうことを、歳をとったって言うのでしょうね・・・
そんな会話をする予定だったが、東京都から不要不急の外出自粛要請があり、計画は中止した。
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